2019年09月06日

あいち国際女性映画祭2019(2)『紅花緑葉(原題)』

あいち国際映画祭だが午前中は今日公開の『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』をミッドランドスクエアシネマに観に行った。9時が初回で8時半にチケットをかったが、9時の回で1席だけあいていて、他の回は△と×印がついていた。

京都アニメーションの製作で例の痛ましい火災のために公開が遅れるのではと心配されていたが予定どおり公開された。

会場は7割若者だが後3割はアニメは初めてと思うようなお年寄りや中年の方々だった。

色合いが優しくて、ストーリーの流れが分かりやすく、テーマがメールではなく手紙で、手紙を配達する郵便配達人と話が広がっていく魅力的なアニメだった。


🎬『紅花緑葉(原題)』リウ・ミアオミアオ監督/中国/97分

中国西北部にある寧夏回族自治区の黄河流域の田舎に住む二十歳のイスラム教徒の青年グー・ボは、幼いころからてんかんの持病があって結婚をあきらめていた。

そんな彼に突然見合いの話が持ち上がった。一応ショッピングセンターで顔合わせをしたが既に結婚は決まっていた。妻になったアー・シーイェは美人で働き者だが重大な秘密を隠していた。グー・ボも持病のてんかんのことは隠していた。

新婚生活はぎこちないながらもはじまったが……。


中国のイスラム教徒と聞いただけで興味を持った。

舞台となった地域は監督さんの故郷で棚田の美しさには息をのんだ。音楽も郷愁を誘うもので体まるごと画像の中に入ったような感覚になった。

イスラム教徒の祈りのシーンはなかったが、協力しあったり話し合いで事を解決したりと意外と穏やかな暮らしぶりだった。

問題は二人が本当の「夫婦」になるまでと、「隠していたこと」を許せるか……ということだ。

これは貴重な「中国のイスラム教徒」の作品として是非とも公開してほしいと思っている。

★監督さんは資金の都合でほとんど素人の方や親戚、友人にお願いしたと教えてくださったが、 グー・ボの品のある顔立ち、 シーイエのたおやかな美しさは格別だった。
posted by ミッキー at 12:21| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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