🎬『感染家族』イ・ミンジェ監督、脚本/韓国/112分/ミッドランドスクエアシネマにて
田舎の寂れたガソリンスタンドで暮らすパク一家は、スタンドは閉店状態で、時折自動車修理の収入で貧しく暮らしていた。
そこに突然、様子のおかしい若い男(チョン・ガラム)が現れた。その男はゾンビで、退治しようと向かっていって噛まれた祖父マンドク(パク・イナン)は、しばらくして若返って元気いっぱいになって肌もつるつるになってきた。驚いたパク一家は「ゾンビ若返りビジネス」を初めて・・・。
韓国発・ゾンビコメディ!過激キムチ風味で面白かった!初日初回で50名ほどで、会場からは時々😃笑いも起こっていた。
転んでもただでは起きない一家に、甲斐性なしの長男ジュンゴル(チョン・ジェヨン)、お金の勘定に厳しい妊娠中の長男の妻ナムジュ(オム・ジウォン)、口八丁の次男ミンゴル(キム・ナムギル)、気が強い妹ヘゴル(イ・スギョン)というメンバーで楽しませてくれた。
★このゾンビ映画をみて日本映画でも家庭内のゾンビを描いた『ニート・オブ・ザ・デッド』(南木顕生監督)がある。
この映画設定として世界中が「ゾンビ社会」なのだが、母親(筒井真理子)も父親(木下ほうか)も、寝たきりの祖父や引きこもりの息子でよかった!と喜んでいたが、夜中に外コンビニに買い物に出ていた「昼間引きこもり」の息子によって、祖父も息子もゾンビに!という映画だ。
🎬『KESARI/ケサリ 21人の勇者たち』アヌラーグ・シン監督/インド/154分/名古屋センチュリーシネマにて
1897年、イギリス領のインド。北部(現在のパキスタンとアフガニスタン国境付近)には辺境部族を警戒する砦が数か所築かれていて、英国軍とシク教徒が警備していた。
下士官のイシャル・シン(アクシャイ・クマール)は、英国人将校の命令を無視して部族の女性を救ったことで、僻地にある「サラガリ砦」の司令官を命じられる。
そこでは、配属されていたシク教徒20人は緊迫感もなくのんびり砦を守っていて、一日早く着いたイシャルにあたふたするばかりだった。もちろん戦争経験もなく、そんな20人をイシャルは心を鬼にして鍛え直していた。そのころ1万人に及ぶ部族連合が砦に一斉攻撃を仕掛けてきた。
主演は「パッドマン 5億人の女性を救った男」のアクシャイ・クマール。ええ、こんなお顔していたかな、と、まじまじと画面を見たがもう前作とは別人だった。すごい俳優さんだ。
20人の部下たちも初めは鬼のような厳しさに文句も言っていたが「情」のある言葉、自分にも厳しいイシャルにみんなが力を一つにできて、1万人を相手に知恵を絞って、ほかの砦に向かわせないように「死闘」している姿に感動した。