それより気になるのが「熱海国際映画祭2019」だ。あと2週間をきったのに内紛が続いていて、上映映画もスケジュールもチケットも何も提示されていない。地方ニュースによると熱海国際映画祭を東京や神奈川県下でやるような驚きの情報もあって、この映画祭のためにミッキーの東京スケジュールを組んでいたので予定が立たなくて困っている。
まあ、去年の第一回目の感触から予想はできていたが、第二回目をやるというニュースに驚きと嬉しさで期待していたのに、案の定である。
🎬『アマンダと僕』ミカエル・アース監督/フランス/107/6月22日よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDENCINEMA他にて全国ロードショー公開
夏の日差しが溢れるパリで、植木屋、アパートの管理人や旅行者の宿の手配をしている若者ダヴィッド(ヴァンサン・ラコスト)は、宿を紹介した縁で美しい女性レナ(ステイシー・マーティン)と出会い恋に落ちる。
幸せいっぱいの日々が続いたが、ある日突然、大きな悲劇が起こってダヴィッドの姉が死亡。独りぼっちになってしまった姉の一人娘アマンダ(イゾール・ミュルトリエ)の世話を引き受けることになって……。
第31回東京国際映画祭東京グランプリ&最優秀脚本賞の W 受賞した作品。
頼りにしていた姉を突然亡くす弟、ママはいつもそばにいてくれるのが普通に思っていたアマンダ。2人は大きな悲しみを抱えて、慣れない生活の中、こぼれてくる涙をぬぐいながら毎日をやり過ごして行く。アマンダを養女にして育てていこうと決心するまでを描いている。
ママがどうして亡くなったかはチラシにも載っていないので書けないが、この映画が幾多の賞を受賞した決めての大部分は主演のアマンダだ。監督さんも一番ご苦労したことで、体育教室から出てきたイゾール・ミュルトリエを見つけた偶然は「映画の神様」の計らいとしか思えない。
一方のダヴィッドはそれなりに自立しているがいろんな仕事をバイト感覚でやっていて、どこか大人になりきれていない。そんな役をヴァンサン・ラコストは力みなく自然に見せてくれた。この人にはこのままの姿で俳優さんを続けていってほしいと願っても無理だろうが、そう思わせるナイーヴさがあった。