両親を亡くし火葬場で出会ったヒカリ(二宮慶多)、イシ(水野哲志)、タケムラ(奥村門土)、イクコ(中島セナ)は、感情を失った自分たちの心を取り戻すため、それぞれの家を巡り始める。
やがてたどり着いたゴミ捨て場で、1人の男と出会い、ひょんな事から LITTLE ZOMBIES というバンドを結成。そこで撮った映像が話題を呼び、社会現象にまでなり、人気者になるが……。
ゾンビ関連の青春ものかと軽い気持ちで観た。初日初回、観客は私を入れて2名……ちょっとキツイと思ったが、意外やこれがミッキーのドツボにはまった。
両親を無くした子どもら(中学生)4人が火葬場で偶然出会ったというまさかの設定。4人とも子どもながら両親が亡くなったことを1ミリも悲しんでない。もうこれは是非とも観ていただかないと!
意外や有名俳優さんが脇役、一瞬の役で参加されているのも驚きだ。ミッキーが一番気に入ったのは最後の出演者やスタッフが書かれているエンドクレジットの文字。個性溢れる筆遣いだった。
🎬『柴公園』綾部真弥監督/99分/名古屋センチュリーシネマにて
とある街の公園。あたるパパ(渋川清彦)、じっちゃんパパ(大西信満)、さちこパパ(ドロンズ石本)の3人は、それぞれの柴犬を散歩コースにしていて、自然に言葉を交わしようになった。お互いのワンちゃんの名前で呼び合っている。知識欲旺盛で知能の高い3人の会話はいつもエスカレートして肝心の柴犬たちは置いてきぼり。
そんなある日、3人の中で唯一独身のあたるパパに恋のお相手ができた。その相手とは白い柴犬・ポチを連れたポチママ(桜井ユキ)だったが……。
退屈だった。さして動物好きでないから退屈だったわけではなくて全編とおして「要らぬ世話」ばかりの展開。セリフも知能が高い輩設定なのかもって回った言い方で、分かりにくくイラついた。
豆柴関連映画の佐藤二朗さんも出てきて「問題ありの大人たちの未熟さ」が、この映画のウリなら可愛いワンちゃんたちがなんだかかわいそうになった。
🎬『ハウス・ジャック・ビルト』ラース・フォン・トリアー監督/デンマーク、フランス、ドイツ、スウェーデン/152分/名古屋ミッドランドスクエアシネマにて
1970年代のワシントン州。建築家になる夢を持っていた独身の技師ジャック(マット・ディロン)は、あることをきっかけにアート作品を創作するように次々と殺していく。
いとも簡単に殺して行くが、きっかけになったのは、ドライブ中にジャッキが壊れてしまって立ち往生していた美女(ユマ・サーマン)を助けたのが発端。修理工場まで女性を送ってあげることにしたが、その女性が「殺人鬼と思って警戒していたけど、そんなことできる意気地もない男ね」と冗談まじりで言っただけなのに、ジャックは女性をジャッキで殺害。
そんな女の言葉で60人以上殺して行けるとはおもえないが、幼い時の「ある一場面」を見ると素がここにあったとわかった。だがこれは事実が基じゃないから後味が悪くても「楽」に観られた。
⭐️一番ゾクッとしたのは、美人さんのきれいな形のおっぱいを切り取って小銭入れにしていたところ。