もうすぐ母の日のフランス・パリ。高い支持率を得ている女性大統領アンヌ(オドレイ・フルーロ)は、夫の助けを受けて政務にはげんでいるが赤ん坊も気になり疲れ切っていた。
ジャーナリストのダフネ(クロチルド・クロ)は2人の子どもを持つシングルマザーで仕事優先していたので、自分よりベビーシッターのテレーズ(カルメン・マウラ)になついている。
ダフネの妹で大学教授のナタリー(オリヴィア・コート)は、独身で教え子と恋愛中。世間の母親たちに疑問を感じていて、母の日をテーマに講義をする。
母ジャクリーヌ(マリー=クリスティーヌ・バロー)との関係が原因でトラウマを抱える小児科医イザベル(パスカル・アルビロ)は、養子をもらうことも考えていた。
母の認知症が進み、イザベルは妹のダフネとナタリー共々、介護のことで頭を悩ましている。三姉妹はそれぞれ幼い頃に母から受けた仕打ちが心の傷となっていた。
一方、病身の舞台女優のアリアン(ニコール・ガルシア)は、残された人生を充実させたいと思っているが、心配する息子が行動を制限してくるのが悩み。
息子の将来のために娼婦をして仕送りをする中国女性。
恋人スタンの子を妊娠した花屋のココ(ノエミ・メルラン)は電話出てくれない彼に苛立っている。同じ花屋で働くジャックは、亡き母の思い出とともに生きている。
マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール監督がパリで働く女性たちとその家族の「母」をテーマにした群像劇。
こんなにたくさんでは頭が混乱して、あぁ、こうだったのかなぁ〜と最後に思った時はパズルがビシッとはまれば気持ちいいが、それがそうは行かない。消化不良になってしまった。お疲れの時は追いついていけないからご注意を。
それにしても、中国女性を娼婦にして、お名前もつけず俳優名も探してもわからないなんてひどいと思う(もし間違えだったらごめんなさいだけど)彼女がスカイプで幼い息子に話しかける様子だけ、鮮明に覚えている。