2019年04月30日

イタリア映画祭2019 (3)『女性の名前』『彼女は笑う』

🎬『女性の名前』マルコ・トゥッリオ・ジョルダーナ監督/イタリア/92分/日本初上映

シングルマザーのニーナ(クリスティアーナ・カポトンディ)は豪華な老人施設に、臨時職員としてミラノからロンバルディアの村に越してきた。

施設の神父の面接では半年後にはあなたの働き具合を見て正式に雇うという嬉しい条件も知らされた。住むところも用意され言うことなしの母娘だった。

介護士として働き始めて、間もなくマネージャーのトッリから呼び出しがかかった。その時に同僚の女性たち同士が目配せするようなそぶりに不安を抱きながらも部屋をノックすると……。


『輝ける青春』のジョルダーナ監督さんだから期待していたが、セクハラを訴える裁判が中心の作品。ストーリーも先が百パーセント読めるもので、セクハラを訴える女、セクハラされても仕事がほしい女、それぞれの事情も定番どおりだった。


🎬『彼女は笑う』ヴァレリア・マスタンドレア監督/イタリア/95分/日本初上映

工場中の事故で夫を亡くした妻カロリーナ(キアラ・マルテジャーニ)は、10歳になる息子ブルーノ(マルトゥーロ・マルケッティ)と明日の葬式に着ていく服装について話している。

息子ブルーノは友人と亡き父の葬儀でインタビューされたらどう返答するか練習する。

昔、事故死した息子と同じ工場で働いていた父チェーザレ(レナート・カルペンティエーリ)は、かつての仲間たちと労働条件の改善が出来なかったことを悔いていた。

女優さんが来日なさった。やはり妙齢の女優さんがいらっしゃるのでお客様の入りが違う。女優さんはミッキーの好みではないが「悲しみの中で複雑に揺れ動く気持ちを外に出さない」という難しい役を懸命に演じていた。

老いた父の意外な行動が、妻や幼い息子の内面を見せるとは正反対に外に向かっていくエネルギーに圧倒された。

⭐️『ナポリの隣人』の主役でもあるレナート・カルペンティエーリさんの重厚演技で満足した作品だった。
posted by ミッキー at 08:11| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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