🎬『芳華 youth』フォン・シャオガン監督/中国/135分/4月12日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他にて全国順次ロードショー公開
1976年、17歳でダンスの才能が認められた少女ホー・シャオピン(ミャオ・ミャオ)を連れて文芸工作団(=文工団)に戻ってくる若い男性リュ・フォン(ホアン・シュエン)
シャオピンの実父は労働改造所(反革命犯に対して労働を通じて改造を強制する所)いて、彼女にとって文工団は新しく人生の始まりの場所だった。
この作品を初めて観たのはシドニーの映画館だった。会場にはミッキー年配の人ばかり30人ほどで、若い人はいなかった。英語字幕は早く消えてしまい、ほとんどわからずじまいで観たが、1970年代の国の政策下で訓練された「文工団」の様子、そこでのプラトニックな男女の出会い、その方たちの現代の様子も描かれていた。
オーケストラあり、歌あり、ダンスありの素晴らしいもので、厳しい練習の様子も映し出されていた。「文工団」は歌舞や演劇等々を通じて国家の宣伝を行う部隊。軍人の身分が与えられている。そして兵士たちを鼓舞するために戦地に赴くのだ。
これは監督さんと原作者・ゲリン・ヤンさんが「文工団」に所属した経験が基になっていて、お二人の「芳華=青春」が凝縮されている。
⭐️監督さんは『唐山大地震』の方。
主演のホアン・シュエンさんは『ブラインド・マッサージ』や染谷将太と共演した『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』の人気俳優さん。