2019年03月26日

リアルな教育現場を見る 4月6日公開『12カ月の未来図』

シネマジャーナル原稿締め切りやその合間にNetflixなどで、今日は試写をサボろうかと思ったが、来て本当に良かった。5月10日公開の日本映画『初恋 お父さん、チビがいなくなりました』という長い題で、また犬猫ものかと気が進まなかったが、猫の出方も自然で演技らしいことはさせてなかった。

それより驚いたのは最後に流れる歌がブギの女王・笠置シヅ子さんだったからだ。歌ったのは聞いたことがない♪「あなたとならば」という曲だった。最後の曲でげんなりが多々ある中で、この作品に関してはポイントがずいぶん上がった。


🎬『12カ月の未来図』オリヴィエ・アヤシュ=ヴィダル監督/フランス/107分/4月6日より東京・岩波ホール他にて全国順次ロードショー公開

フランスの名門アンリ4世高校で国語を教えるベテラン教師フランソワ・フーコー(ドゥニ・ポダリデス)は、父は国民的作家で知的なブルジョア一家という環境に育った。

ある日、父親の出版記念パーティーで美しい教育担当の役人の前で「低学力地域こそ優秀な教師を派遣しなげればならない」と得意になって話していたら、数日後に名門校からパリ郊外の教育優先地域にあるバルバラ中学校へ1年間限定で派遣されることになった。

内心、口は災いの元と傷心気味で赴任先の中学に行くが、いろんな国の子どもらで、名前を呼びあげるだけでも大変なことだった。読み書きの学力を調べるために書き取りテストも惨憺たる結果で初日から想像以上の問題校でフランソワはショックを受けた。


この作品を観て、ミッキーの子が中学生時代の先生の言葉を思い出した。「名古屋でも教室の椅子におとなしく座っているだけで、5段階評価の3は取れる中学あるよ」と内申書の評価の話題の時に教えてくれたのだ。それだけ荒れている中学が存在するという話だが地域によって随分の差があるのは否めない。

フランスでもそうなんだと改めて思った。しかしフランソワ先生は反抗する生徒、優秀なおぼっちゃん育ちの中年教師を冷ややかな目で見る教師連中と戦う中で、一歩一歩生徒のやる気を引き出して行く様子は、見慣れたシーンがある中にも新鮮に映った。

フランソワ先生をやったドゥニ・ポダリデスさんのヒョロっとしたやせ具合、頼りなさげの風貌、目の奥にやどる慈愛が生徒たちを惹きつけて行くのだ。

⭐️オリヴィエ・アヤシュ=ヴィダル監督さんはこの作品がデビュー作で、中学校に2年間通い500名の生徒と40名の教師と共に学校生活を送って完成させた。







posted by ミッキー at 15:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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