2019年02月15日

『がんになる前に知っておくこと』『誰がための日々』K's cinemaにて

🎬『がんになる前に知っておくこと』三宅流監督/108分/K's cinemaにて

日本人の2人に1人がかかるといわれている「がん」。しかし「がんと診断されたらどうすればいいか」の知識はあまり浸透していない。このドキュメンタリーは医師、医療関係者、相談できるセンターや私設の相談できる場所を丁寧に教えてくれた。


会場の新宿K's cinemaにはプロデューサーの上原拓治氏がおいでになっていた。「妻の妹をがんで亡くしたのをきっかけにこのドキュメンタリーを作りました」とお話してくださった。

いろんな医療のしくみや選択肢の多い中でどうやって病と向き合うか、どんな時にどんな相談窓口があるかを知ることができた。

がんと宣告されても、この作品を観ているのと観ていないのでは大きな差が出るな……と思った。特効薬がどう、新薬がどうなどというものではなく、セカンドオピニオンも相談できる、そんな窓口もあると知っただけでも良かった。


🎬『誰がための日々』ウォン・ジョン監督/香港/102分/K's cinemaにて

寝たきりの母親を介護していたトン(ショーン・ユー)は、婚約者からも「あなた一人では無理、施設に入れたらどう?」と言われたが、1人で頑張った。父ホイ(エリック・ツァン)は毎月お金は送ってくるが家のは寄り付かないし、弟はアメリカに行ったきりで帰ってこない。

そんなある日、介護中の事故で母親を死なせてしまって……。


辛い現実が突きつけられた。香港じゃなくても日本でも起きていそうな話だ。ショーン・ユーやエリック・ツァンの生活に疲れきった姿や表情を、時として切なすぎて正視できなかった。

トンのやったことは無罪となったが精神病院に入っていて「薬は絶対にのむこと」を条件に父親のボロアパートに住むことになった。そこは一部屋で二段ベッド、台所、棚、テーブル、テレビ、冷蔵庫があるだけ。

トンは躁鬱病に罹っていて躁の時は「起業するんだ」と材料を買い込んできたり、鬱の時は一日中寝込んでいる。父親は躁鬱病の親の会に入ってどうしたらいいか思案している。

トンの元の彼女は宗教の集まりに誘う……。

ほったらかしにしていた父親が一生懸命、息子をかばう姿に涙が流れた。香港の街もたくさん出てきたようだが、そこまで気持ちの余裕がなくて一間だけの部屋から向け出られないような気分になった。
posted by ミッキー at 16:51| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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