2019年01月08日

映画祭感想や1年の体験などいろいろ(2)

第76回ゴールデン・グローブ賞が発表されたが、外国語映画賞の受賞作はアルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』。数日前にシドニーDendyで観たがモノクロ映像作品で人間の営みが自然な状況の中で描かれていた。ノミネートされていた『万引き家族』の作り物然としたものとは大きな違いがあった。

★第27回レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜
セクシュアルマイノリティの映画祭。7月7日・8日は東京ウィメンズプラザホール、13〜16日はスパイラルホールの2会場で6日間・全21作品のプログラムを上映。そのうち15作品が日本初。この映画祭はみんなボランティアさんで開催されている。テーマは決まっているが作品内容が豊富で夏1番の楽しみがこの映画祭。

『ヴィーナス』エイシャ・マージャラ監督/カナダ/95分/2017年/日本初上映
保守的なインド系の両親の元で育ったシドは、女性になるためにホルモン治療を本格的に始めようとしていた。家族にもカミングアウトする覚悟を決めていた。そんな時に突然、シドのアパートに14歳の少年ラルフが訪ねてきて、自分の父親はあなただと言う。驚くシドだったが、高校生の時に同級生と付き合っていたことを思い出し……。面白さから言えば、これが一押し。突然、訪ねてきた少年のこだわりのない自由さとひょうきんさが救いとなる作品だった。

『プリンセス・シド』スティーヴン・コーン監督/アメリカ/96分/2017年/日本初上映
サウスカロライナに住む高校生のシドは、父との関係がうまくいっていないので、亡き母の故郷・シカゴに住む作家の叔母(母の妹)であるミランダの家で夏休みを過ごすことにした。約10年ぶりに会う2人だったが次第に打ち解けて、新鮮な環境の中でのびのびするシドだったが……。この映画祭で一番完成度が高い作品。叔母と姪っ子の生活が知的な面でも性的な面でも、けっこう遠慮なく話し合っていて、お互いのこれからの人生が「ちょっと」変わるんじゃないかな、と、感じた。きつい押し付けがない作品だった。クスッと笑えるところもあったり、母親の亡くなった辛い事件もサラッとシドに喋らせたり、監督さんの演出力に感服した。


★『SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018』7月13日〜22日
彩の国ビジュアルプラザ 映像ホールとMOVIX川口で開催された。ここは新作で賞金が高い?のか優秀作品が出揃う映画祭。レインボーリール東京を観て後半はこちらにお邪魔している。短編も充実していて魅力だが1つは映画館のような良い椅子、もう1つはパイプ椅子のようなものでつづくとしんどい。だが、そうそうワガママは言えない。レインボーリール東京のスパイラルホールもパイプ椅子のようなものだから「この夏の映画祭2つをクリアできれば、なんとか1年 生ける」とミッキーは踏んでいる。

2018年も秀作揃いで『ザ・ラスト・スーツ(仮題)』は『家へ帰ろう』で公開中。グランプリをとった『ナンシー』や韓国の『最後の息子』もどれがグランプリを取っても頷ける作品だった。

★あいち国際女性映画祭2018

そして、9月初めにあるミッキー地元の「あいち国際女性映画祭2018」

日本で唯一の女性監督の映画祭。年々上映作品がショボくなるのは悲しい。でもこの映画祭だけでしか映画を観ない人がけっこう多く(愛知の女性団体から切符買わされるのか)意義は大きいと思う。そんな中で目をひいたのが『Danchi Woman』杉本曉子監督作品。

85歳の打越シズさんは築50年の海岸通団地に住んでいる。この団地は間もなく新しいマンションに建て替えられてしまう。引っ越し、家賃の問題に直面する打越さんと団地住民の婦人たちは逞しく生きる道を模索して行く。

監督さんのやり取りも都合の悪いときには無視したり聞こえないふりしたりと、なかなかのしたたかさを見せる。

引っ越し先は1Kと決まり、友人や査定にきた引っ越し業者が「荷物を整理しなきゃ」といっても捨てようとしないシズさん。新しい住まいには瞬く間に段ボールの絶壁ができてご本人さんもびっくり❗️ 業者さんに「まだまだこれで半分ですよ」といわれる。

まあ何とかおちついて座る場所、寝る場所ができてホッとしたのは観ているこちら側。思い出いっぱいの公団アパート、思い出いっぱいのがらくた(失礼!)。新しい住まいにも捨てきれない品物の数々がシズを守っているように感じた。

posted by ミッキー at 02:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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