2019年01月04日

2018年ドキュメンタリー映画・ベストテン

暑い暑いと娘夫婦が言ってもピンとこないミッキー。2018年のど暑い日本の夏もクーラーなしで(お客様の時はつけるが)平気だった。まあ、試写室や映画館では涼んでいたが……。
去年のシドニーは半端ではなく平常が40℃だった。今年はこちらは楽で、30℃前後で収まっている。

今、ベストテンを部門に分けて載せているが、洋画で『ラッキー』『女は二度決断する』『マダムのおかしな晩餐会』『家へ帰ろう』を忘れていたのに気付いた。もうひとつチョイスしてベスト15にしょうかと思案中だ。


1位『ゲッベルスと私』クリスティアン・クレーネス、フロリアン・ヴァイゲンザマー、オーラフ・S・ミューラー、ローラント・シュロットホーファー監督/オーストリア
若き日のブルンヒルデ・ポムゼルは第二次世界大戦中の1942年から終戦までの3年間を、ナチス宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルスの秘書として働いていた。最も冷酷な戦争犯罪人の身近にいた人。103歳の老婆の口から出る言葉に圧倒された。淡々とした語り口ではあるが、観ている者には「言葉」が「映像」として映ってきた。当時のフィルム映像はいままで見たことのないものが多く、言葉にはならないほどショックを受けた。
⭐️2018年ドキュメンタリー大賞

2位『顔たち、ところどころ』アニエス・ヴァルダ、JR監督、脚本、出演/フランス
ヌーヴェルヴァーグの巨匠アニエス・ヴァルダとストリートアーティストJRの2人はプリンターも備えたJRのトラック(まるで大きなカメラが走っているようだ)で、フランスの村々を巡り始めて……。こういうドキュメンタリーもあるのか!! と目からウロコだった。ロードムービー・ドキュメンタリーだ。

3位『サファリ』ウルリヒ・ザイドル監督/オーストリア
舞台はナミビアのハンティング・ロッジ。サハラ砂漠の以南のアフリカの24の国では野生動物の狩猟が許されている。よく映画の最後に「実際には動物には加害していません」と字幕で出るが、これは「実際に殺ってます」だ。

★『苦い銭』ワン・ビン監督/香港、フラン
15歳の少女シャオミンさんは縫製工場で働くために故郷の雲南省から、仲間たちとバスと電車を乗り継いで出稼ぎ労働者が集まる浙江省湖州にある縫製工場に向かう。そこは彼女と同じように出稼ぎにやって来た人々が生活している。労働時間は朝の7時から夜中の12時までの17時間。工場周辺と寝床以外の撮影場所はなくて、その狭い空間でカメラを回し続ける。「足しことも引くこともしない」そのままを捉えていた。

★『さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物』エドワード・ギラン監督/オーストラリア
主人公のショー・バザードさんは世界最強のレコードコレクターで25000枚の78回転のSPレコードを収集している。そんな中でどうして絶版廃盤の時代にそれを見つけたかをまるで少年が語るように話しかけてくる。ご本人はとても愛嬌があって、話せば止まらない万年青年のお爺さまだった。

★『ジェイン・ジェイコブズ:ニューヨーク都市計画革命』マット・ティルナー監督/アメリカ
1950年代のニューヨークの下街に住む主婦ジェイン・ジェイコブズは、ニューヨーク都市計画として巨大団地、高速道路による効率化に「NO」と反旗をひるがえした女性。当時のニューヨークの魅力と壊されていく建物の悲哀、その両方がおさめられていた。

★『愛と法 』戸田ひかる監督/日本、イギリス、フランス
カズ(南和行)とフミ(吉田昌史)は大阪で一緒に法律事務所を営む弁護士。出会ってから十五年の「夫夫」カップル。日常の生活場面のなんでもない会話が生きていて、特に行き場のない少年との同居中のやりとりが、その後の彼の家庭作りの指針にもなっていたことがわかる。原題は Of Love & Law 2017年東京国際映画祭て日本映画スプラッシュ部門で作品賞受賞。

★『モンキービジネス おさるのジョージ著者の大冒険 』山崎エマ監督/アメリカ
世界中で愛されている絵本「ひとまねござる」「おさるのジョージ」シリーズの生みの親であるユダヤ人のご夫婦ハンス・レイとマーガレット・レイは、ナチスドイツの侵攻を危惧してパリからアメリカに各国を転々としてやっと移住した。2人は生涯、おさるのジョージのキャラクターを守り続けた。その波乱万丈の人生を、神戸生まれで日本人の母とイギリス人の父を持ち、19歳でニューヨーク大学映画制作学部に進学した山崎エマさんが監督したドキュメンタリー作品。

★『アジア犬肉紀行』北田直俊監督
アジア地域(中国・韓国・日本など)の犬肉食にまつわるドキュメンタリー映画。食用として屠殺される犬や猫の数は、全世界で年間およそ3000万頭以上と推測されていて、今、インターネットやSNSの発達により、ようやくその実情が明るみになってきている。チラシには「残酷なシーンは極力省いて制作しています」と記してあったのでミッキーなら大丈夫、と思って参加したが、やはりきつかった……。日本に犬肉が大量に輸入されていることだ。これを何に使っているか追うと管連の省は把握していないという事実だ。まさか、と思うが輸入されているのは事実だから……こわい話だ。

★『私は、マリア・カラス』トム・ヴォルフ監督/フランス
お亡くなりになって早くも40年以上になる。その存在自体が伝説のプリマドンナになっているオペラ歌手マリア・カラス。その生涯を追ったドキュメンタリー。朗読には「永遠のマリア・カラス」でカラスを演じたファニー・アルダンがあたる。今まで数多くマリア・カラスの映画、ドキュメンタリーを観たが、これほどマリア・カラス自身の生身の声が聞けたのは初めて。
posted by ミッキー at 15:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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