変わり者のママ(ノエミ・ルヴォウスキー)の奇異な行動に振り回されて、学校でも孤独な日々を送っていた。ある日、ママが贈ってくれたフクロウ(声:ミシャ・レスコー)がマチルドだけに話しかけてきた。
誰かがいると普通のフクロウに戻ってしまうが、マチルドのためになる言葉を投げかけてくれる。まるで守護天使のようにマチルドを守ってくれる。しかし、ママの騒動はおさまらず……。
非常に変わり者の母親を監督さんが演じていて、監督さんの実体験でもあるらしい。言っちゃあなんだけど、変わり者どころの騒ぎではない。異常の範疇だろう。
夫(マチュー・アマルリック/この方も監督をする俳優さん)と離婚しているが、よくこんな母親に子を託したと思うぐらいだ。いくらすぐ行ける距離に住んでいようと愛情があるならこんな母親とは同居させないだろう、普通。
年寄りにはこんな些細なことが気になって仕方ない。だが、そんな理解しがたい作品を観ていくうちに、演技は初めてというとリュス・ロドリゲスちゃんとフクロウさんのかけあいのファンタジーな雰囲気とマチルド自身が母親よりしっかりしていることがわかって安心した。お母様をとっても愛していたんだなと最後は涙目になった。
⭐️試写が終わってから「フクロウっていくらぐらいなの?」と聞く声が聞こえた。本当に頭のいいフクロウさんだったから、この映画が公開された途端にフクロウさんを飼う方が続出するかもしれない。
⭐️子どもを家で1人にしておくと罰せられるということをよく外国映画で見聞きする。気になって調べてみたらアメリカ、イギリスはそうであってもフランスはそれ自体は罪にならないらしい。