゙週単位お小遣い制″のため、5000円以上のDVDは買えない哀しいねんねこです。(12/1付【映画三昧】参照)
この冬休みも「なにかオススメの映画を」とのことでおじゃましました。皆さんに観てもらいたい映画は沢山ありますが、「さて、今年はどんなテーマにしようかなぁ?」と考えていたところ…
キネマ旬報誌が先日発表した ゙'80年代のベストテン 洋画編″に於いて、『ブレードランナー』('82.リドリー・スコット監督)が第一位に選出されていました。そこで(無理矢理な理由ですが)SFで行ってみよう!ということにしました。まずは…
★『ファイナル・カウント・ダウン』('80.米/ドン・テイラー監督作品)
現代(といっても'80年代)、米軍空母ニミッツが1941年にタイムスリップしてしまいます。それはまさに日本軍による真珠湾攻撃の直前だったのです!果たして悲惨な戦争の歴史は変えられるのか?そして彼らは元の時代に戻れるのか?
艦長役=カーク・ダグラスと、視察のため乗艦したタイドマン重工社員ラスキー役=マーティン・シーンのダブル主演。この7年後の『ウォール街』('87.オリヴァー・ストーン監督)が、そのそれぞれの二世=マイケル・ダグラスとチャーリー・シーンによるダブル主演だったなぁと、ふと思い出してそれも感慨深いけど、それは全く別の話。(ちなみに『ウォール街』にはマーティン・シーンも出ています。)もうひとつ、この映画に出てくる犬の名前がチャーリー。その犬をあやすマーティン。あ、これはホンットにどーでもいいことですね…
当時お気に入りだった勇壮なテーマ曲がラジオでオンエアされた際に録音してよく聴いていたので、それはもう頭の中で演奏出来るほどですが、今回これを書くにあたってビデオ(中古VHS!)で観直して気づいたことが。随所で流れるBGMのひとつが岩崎宏美さんの『聖母たちのララバイ』にそっくりだったので、「『聖母〜』は何年の曲だっけ?」と思って調べてみたらビックリ!
『聖母〜』発表後に『ファイナル〜』の音楽担当ジョン・スコット氏から抗議があって、実際に盗用というか借用というのか、それが事実だったそうで、だから『聖母〜』の作曲者名にはジョン・スコット氏の名も併記されているとのこと。結構知られているハナシだそうです。ねんねこが公開当時に映画館で『ファイナル・カウントダウン』を観てから38年…その間にそんな騒動があったんですねぇ…
まぁそんなところも頭に留めてお楽しみください。
続いて…
★『故郷への長い道/スター・トレック4』('86.米/レナード・ニモイ監督作品)
地球に謎の探査船が接近。それの発する電波によってあらゆるシステムに支障を来すばかりか、ついには地球滅亡の危機にまで陥ります。その電波が、その時代にはもう無い ゙あるもの″とコンタクトを取るためのものだと突き止めたカーク提督らは、゙それ″を手に入れるべく20世紀後半の地球へと決死のタイムワープをするのでした。
前作に続いてミスター・スポックことレナード・ニモイ氏による監督で、異色作にして最高傑作!
ねんねこは ゙トレッキー″と言うほど熱烈な『スター・トレック』ファンではないですが、子供の頃『宇宙大作戦』はよく観ていたし、劇場版もほぼ観ています。そんな多くのエピソードの中でも一番好きな話です。
『スタトレ』劇場版の2→3→4と、繋がりのあるストーリーなので、続けて観ていただけるとより判りやすいのですが、この『4』だけ観てもじゅうぶん楽しめます。
オールドファンにはお馴染みのオリジナルメンバーのあの7人が現代(といっても1986年。彼らにとっては過去…あぁややこしい!)のサンフランシスコに降り立ちます。タイムトラベルものに付き物のタイムパラドックスみたいな事態こそ出てきませんが、なにかとギャップに戸惑う様も愉快だし、一刻を争う状況のはずなのに、なんだか修学旅行でも見ているような気がして、何度観ても面白いです!
゙異色″というのは、タイムトラベルものという点ばかりではありません。今回彼らの乗っている艦は、あのエンタープライズではなく、前作で宿敵クリンゴンから奪った敵艦(゙バウンティ″と命名)なのです。この映画の本編前に、前作までのストーリーがざっと語られているので何故そうなったのか?はすぐに判ります。そして、この敵艦ならではの機能ゆえにこの任務が可能だったとも言えるのですね。ウマイです!
それから、本編前にもうひとつ、ある方々への哀悼の辞が捧げられますので、皆さんも思い出してあげてください。
そういえば『スタトレ』音楽のシンフォニー版のCDを買って、むかし通勤時にCDウォークマン(!)でよく聴いてました。やたら大音量で、他のCDを聴くときよりもボリュームをかなり下げていたのを覚えています。
あのCD、どこに埋もれてるのかな…?
今宵はここらでよかろかい。【後編】をお楽しみに。