津軽三味線の大家である初代高橋竹山は、明治43年(1910)に青森県東津軽郡中平内村(現・平内町)に生まれた。幼少期にはしかをこじらせて視力の大半を失ってしまう。青年期から生きていくために三味線を習い、東北地方北部で門付けをしながら生きていく。
没後20年の津軽三味線奏者・初代高橋竹山を追ったドキュメンタリー映画。
津軽三味線の門付けの雪景色が目に焼きつき、津軽三味線の音色には日本古来の郷愁を感じた。津軽の匂い(カマリ)がする音を出したいと語った竹山。残存する貴重な映像や音声、そして竹山を知る人々の語りを交えながら竹山さんの足跡とお人柄が描かれている。
その中でも、♪〜一つ、木造新田の相野村、村のはずれの弥三郎家〜♪の歌い手(老女の声だったがお名前はわからない)の歌声と歌い回しがとても心を打ったことと、初代須藤雲栄さんの言葉の中に「竹山先生の音色は人と違う。目の見えない人は竹山先生と似た音をだす」と言っていたのが印象的だった。
⭐️1977年に製作された新藤兼人監督『竹山ひとり旅』をDVDで見た。主演竹山を林隆三、母親乙羽信子で竹山の半生を描いていた。この映画には竹山ご本人(1910〜1998年)もナレーションや実演で登場する。
⭐️大西功一監督初日12月22日土曜日舞台挨拶決定。12月22日・10時の回終了後 14時の回舞台挨拶予定。
⭐️シネマジャーナル(白)の大西監督インタビュー記事も是非ごらんいただきたい。http://www.cinemajournal.net/special/2018/kamari1/index.html