北インドの中部の田舎町・マヘーシュワルに住む男ラクシュミ(アクシャイ・クマール)は小さな工場に勤めていて、結婚したばかりの妻・ガヤトリ(ラーディカー・アープテー)と、母と妹2人の5人で暮らしていた。
あるとき生理になった妻のガヤトリが不衛生な古い布を使っていることに驚いた彼は高価なナプキンを買ってプレゼントした。しかしガヤトリは妹たちの手前もあるし、第一、家計を圧迫するほど高価なナプキンを毎月使うことなどはもってのほかと古い布を使い続けていた。
不衛生な処置で病気になる女性が多いと聞いて、妻に清潔で安全な物をと、安くて清潔なナプキンを作ることを思いつき、一生懸命追求していくが……。
まずこれが2001年という、つい17年前のことでびっくり。生理の時は5日間小さな部屋に入って夫とは別の生活をするのだ。食事の用意も出来ないようだった。
日本も古来にそういう小屋があったことは聞いている。でも穢れと忌み嫌う反面、ゆっくり身体を休めるという思いやりの部分もあったようだ。
そんなインドでご亭主が生理用品を試行錯誤で作ったり、使い心地を聞いているのだから奥様は恥ずかしくて死ぬ方がずっとマシだと実家に呼び戻されていまい、ラクシュミの家族も親戚のところに逃げて行ってしまう。
それでもめげないラクシュミさん。 映画の最後でちらっとご本人が登場されるがちょっと太めの真面目そうな中年男性だった。
⭐️ラクシュミさんのモデルとなったのは、南インド出身のアルナーチャラム・ムルガナンダム氏。その活動は高く評価され、2014年の「Time Magazine」が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」に選ばれて、2016年にはインド政府から褒章パドマシュリを授与された。