お亡くなりになって早くも40年以上になる。その存在自体が伝説のプリマドンナになっているオペラ歌手マリア・カラス。その生涯を追ったドキュメンタリー。朗読には「永遠のマリア・カラス」でカラスを演じたファニー・アルダンがあたる。
今年2018年のミッキーのドキュメンタリー部門ベストテンに入り、歌・楽曲部門No.1。
今まで数多くマリア・カラスの映画、ドキュメンタリーを観たが、これほどマリア・カラス自身の生身の声が聞けたのは初めてだ。
自宅や友人宅でリラックスする素顔や豪華クルーズを楽しむ姿が収められているプライベートフィルム、貧しかった少女時代の個人的な写真、熱狂的なファンが無許可で撮影した飛び入り参加の歌声、親しい関係者やファンから入手した音声テープ、1970年パゾリーニ監督の『王女メディア』でマリア・カラスが映画初出演した時のメイキング・フィルムなどが初公開される。もちろん全盛期の歌声もたっぷり堪能できる。
また、マリア・カラスの憤懣も吐露している。今になって思うが、無理なオペラ劇場の注文、マスコミたちが彼女の命を縮めたのではないかと早すぎる死に残念でならない。
⭐️25日火曜日から小1ヶ月シドニーに滞在するが日本最後の劇場映画はこの作品を「もう一度観て」締めくくりたいと思っている。