2018年11月20日

フィルメックス映画祭2018(2)『名前のない墓』

昨日、『銀座の恋人たち』の続きで『与太郎戦記』弓削太郎監督(1969年)を観た。フランキー堺が主演で、これも満員。

甲種合格して「産まれて初めて甲をもらった!」と喜ぶ与太郎は、落語の見習い中の身。師匠から「お国のためとはいえ、自分の命を粗末にするな」同門の兄弟子からは「兵隊は要領が第一」などと言われ、意気揚々と入隊するが、体格検査で大事なイチモツを見せてしまい大笑いされる……。

つらい初年兵だが落語ができるとあって上官やもっと上の位の軍人さんにもかわいがられるフランキー堺。『新・与太郎戦記』もあるそうだが、是非機会があったら観たいものだ。


🎬『名前のない墓』リティ・パン監督/カンボジア他/115分/日本初上映

全編クメール・ルージュ鎮魂のドキュメンタリー。

人かたを作り、まじないをする儀式が事細かに写し出される。その人かたを紙でできた棺に入れる。丁寧な儀式だ。だが誰の霊魂かはわからない、もちろん名前もわからない。術者はこの土地のここかしこに浮かばれない魂がたくさんいる……という。

『象は静かに座っている』からの引き続きでミッキーの身体は重くなる一方。

周りの地を少し掘れば亡骸、衣類が出てくる。そんな土地が限りなく続く。生きている人も死んだ人の魂も、同じように平和で安息の地を探しているのだろう。

⭐️当時の飢えは尋常ではない様子も老人の口から出る。今、日本人が理解できないだろう「飢え」が身に突き刺さるように感じた。


posted by ミッキー at 12:33| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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