2018年11月18日

ポーランド映画祭2018『マリア・スクウォドフスカ=キューリー』『ポコット 動物たちの復讐』

🎬『マリア・スクウォドフスカ=キューリー』マリー・ノエル監督/ポーランド、フランス/96分/日本初上映


女性初のノーベル賞に輝き、二度もノーベル賞を受賞したキューリー夫人。最愛の夫で実験の同志であったピエールを馬車にはね飛ばされるという事故で亡くなってから、2人の娘を育てながら再びノーベル賞をもらうまでを描いている。


小学生の時に世界の偉人伝という本を揃えてもらって50人ほどの偉人伝を読んだが、キューリー夫人だけ何回も読み返した記憶がある。そして今回の映画だ。

これは人間「キューリー」が描かれている。ピエールの弟子で彼女の研究の手足となって助けてくれていた物理学者ポール・ランジュヴァンとの恋、それがマスコミが騒ぎ立てて2回目のノーベル賞を辞退してほしいと仄めかされるが「不倫関係がダメなら、今まで受賞した男性はほとんどいなくなりますね」と毅然としていた。

今のようにラジウムの危険性がわかっていないのでなんの防具もなく素手で扱っていた。その結果、66歳で再生不良性貧血でお亡くなりになった(それにしても素手で研究していたのに長生きなさった)。

映画としてはハレーションがきつく、画像も良くなかった。内容のバランスも良くない。ミッキーの知らないキューリー夫人がわかった点では観てよかった。


🎬『ポコット 動物たちの復讐』アグニェシュカ・ホランド、カシャ・アダミック監督/ポーランド/128分/日本初上映


ここはポーランドの山奥の素朴な村。地元の小学校で英語を教えていたが定年でやめた中年女性は居心地の良い山小屋風の家で一人悠々自適の生活を送っていた。

毎朝散歩に連れて行ってと2匹のわんちゃんに起こされるなど、いつも快適な一日の始まりだったが、ある日突然2匹ともいなくなった。生徒たちも一緒に探してもらったところ2匹は撃たれて死んでいた。

その頃、村では市長が猟をする愛好家を集めて、山に棲息する鹿、イノシシ、ウサギなどを解禁など無視して撃たせていて……。


(詳しい説明書きがないのでミッキーの想像も3割がた入っていると思う)

これは元気のある化粧っ気なしの中年オバが主役。警察や役所に文句を言いによく行くので、彼女を煙ったく思っている男性ばかり。若い女性もいるが肩を持つ意見など言えばすぐに首なので影では協力してくれるだけ。

彼女の意見は「猟銃趣味の玉にあたって無残に死んでゆく動物たちを阻止しないといけない」「人が殺されるのは動物たちの仕返しだ」というものだった。

動物たちの無残な死を大写しにしているので超オススメとはいかないが、主演女優さんはいい俳優さんだった。
posted by ミッキー at 08:25| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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