お笑いタレントを目指し上京した山咲いづみ(横澤夏子)。だがコンビを結成しても全く売れず解散は時間の問題。そんな時、友人の結婚式に出席するため故郷の福井県へ帰郷。その披露宴で出会ったえちぜん鉄道の社長・越智(笹野高史)からえちてつの客室乗務員試験を受けてみないかと言われる。
故郷には、血のつながりのない兄・吉兵(緒形直人)の家族が住む実家で居候させてもらうが、いづみは自分が養女だというわだかまりがあって、兄との関係はよくない。
新しい職場でもなかなかうまくいかず厳しい毎日だったが、整備士の南部(辻本祐樹)が、落ちこんだいづみの心をほぐしてくれて……。
半年に2度も事故を起こし運行停止になってしまった京福電鉄。2003年に住民の声で第三セクター「えちぜん鉄道」として復活させた話を、一人の女性が家族と人生の再出発を始める話を盛り込んだストーリー。
主演はお笑いタレントの横澤夏子さん。ワケあってこの家に赤ちゃんの時にもらわれて来た。そこには彼女の知らない過去もあるが兄も嫁さんもとっても気を使ってくれている。
彼女は、最初のお給料出るまでここに居させてというが、お嫁さんがここはあなたの家よ、ずっとみんなで暮らしましょうよ。と優しい……今時、こんな嫁いないと思いつつ、これも福井県人の優しさかなと嬉しくなった。
路線に♨芦原温泉があった。撮影地探訪も夢じゃない。お美しい乗客に松原智恵子さん。ふと、今日も乗っていらっしゃるのではと感じる。
🎬『かぞくいろ ーRAILWAYS わたしたちの出発ー』吉田康弘監督晶/120分/11月30日より新宿ピカデリー他にて全国ロードショー公開
昌(有村架純)は、夫の連れ子・駿也(歸山竜成)と東京で暮らしていたが、夫の急死で生活は一変。血のつながりのない駿也と2人で、夫の故郷・鹿児島へ向かう。わけあってまだ会ったことのない義父の節夫(國村隼)を訪ねるが……。
普通なら夫の実家に行って「あなたの孫です。自信を持って育てることができないので……」となるだろうに、昌と駿也との絆は固い。亡き夫の幼い時からの願い「肥薩おれんじ鉄道」の運転手になりたかった夢を昌自身がかなえていくという物語。
この電車会社には義理の父親がベテラン運転手として厳しく指導される。このベテラン運転手の國村隼さんのアナウンスのお声が魅力的で、路線には「日奈久♨温泉駅」もあって、こっちにも福岡の映画祭のついでに乗ってみたい路線だ。