2018年10月29日

第31回東京国際映画祭(4)『鈴木家の嘘』『ミス・ペク』

週末はひさしぶりに秋晴れが続いている。

六本木ヒルズ内はハロウィンの思い思いのかっこうをしている子どもが走りまわっている親子連れと映画祭の大人?たちの相いれない二つの雰囲気で混沌としている。

通りすがりに「あ、どこかで見た方」と思ってもお名前がわからず、せっかくのスターさんにすれ違ってももったいない。誰かに聞くにも3分歩くとそれ事態も忘れる……トホホ(;´д`)


🎬『鈴木家の嘘』野尻克己監督・脚本/133分/日本映画スプラッシュ部門/(今秋・11月16日公開)

ひきこもりだった鈴木家の長男・浩一(加瀬亮)は、ある日突然、自室で命を経った。第一発見者は母親の悠子(原日出子)でショックのあまり記憶を失った。そのまま意識が戻らず49日目にやっと目覚めるが、溺愛していた長男の死んだことはおぼえていない。

そこでショックを与えないように父・幸男(岸辺一徳)と長女・富美(木竜麻生)は、「浩一は海外で事業を始めた叔父の手伝いをするためにアルゼンチンに行った」と嘘をついた。

父親は原宿でチェ・ゲバラのTシャツを探し、富美は兄になり代わって手紙を書き、親戚たちも巻き込んでアリバイ作りに奔走するが……。

最初のシーンは長男浩一(加瀬亮)の自死する数分前の映像だ。辛いシーンだが息子が自死したより一層辛い「嘘」をつく行為が家族を疲弊させていく。そんな様子をコメディ要素も含みながら赤裸々に描いていた。

母親の健康は徐々に回復してくる。そこで疑問がふつふつと湧いてきた。近隣に買い物に行ったり、家の前を掃除していたりすれば、知り合い、友人に遭遇して話がそれとなく「何かおかしい、私の寝ているときに何かあったの?」と思うはずだ。

それを食い止めるために、親しい友人、お隣さんに話を通しておいて、外に出さない工夫がしないと……と、思った。



🎬『ミス・ペク』イ・ジウォン監督/韓国/98分/アジアの未来部門

母親からひどい虐待をうけて育ったペク・サンワ(ハン・ジミン)は幼い少女ジウン(キム・シア)と出会う。ジウンはペク・サンワの幼い時と同じ境遇で救おうと行動するが……。

実際に起きた事件を元にしている。イ・ジウォンさんの初監督作品。女性監督だ。

親しくなったジウンに自分のことを「ミス・ペク」と呼ばせている。彼女には刑事をしているチャン・ソプ(イ・ヒジョン)がいて、彼は彼女と結婚したいとまで思っているが、サンワは虐待を受けて育ったために、結婚、出産、子育てという将来に自信が持てなくて彼の好意をうるさいぐらいに感じている。

ジウンの家庭は虐待を受けて育った実の父、実子じゃないからとサンワを邪魔者扱いにする後妻。寒い夜もベランダで寝起きさせるなどひどい! と思ったが日本でも同じようなニュースもあった。

どこの国においても起こって不思議じゃない事件だが、特に韓国の描き方の「隠さずちゃんと観せる」がミッキーにはこたえた。
posted by ミッキー at 09:32| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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