2018年10月26日

第31回東京国際映画祭(1)『愛がなんだ』『彼が愛したケーキ職人』

今日から実質的に東京国際映画祭が始まる。昨日までいろんな試写を観たり、公開映画を観たりで欲張ったせいか、ここにきて少し疲れが出てきた。予定は毎日ビッチリと4、5本たてたが、どうなることやら……。

🎬『愛がなんだ』今泉力哉監督/123分/コンペティション部門/(来春公開)

28 歳のテルコ(岸井ゆきの)は、マモル(成田凌)に一目惚れ、「マモちゃん、マモちゃん」と生活はすべてマモちゃんを中心に動いている。もう5ヶ月になる。

仕事中でも真夜中でもマモちゃんからの電話がかかってくると有頂天になって言いなり。それで上司に怒られて仕事を失いかけても、親友に軽蔑の目で見られてもテルコは幸せ。

だがマモちゃんにとってテルコはただ都合のいい女でしかなく、マモちゃんは年上の女性でだらしのない雰囲気のすみれさん(江口のりこ)を好きになって……。

原作は、直木賞作家・角田光代の同名恋愛小説を映画化。

ちょっとイラッとした。1人の男をずっと思い続けるのはいいとして、何もかもその男の都合のいい女になることないのに、と思って。

その男はこともあろうに、だらしない遊び人風の女に惚れてると知っていて3人で呑んだり、散々嫌みを言われて邪険にされても、呼ばれたらノコノコ会いにいく。

ミッキーはこのもうすぐ30なろうとするテルコに病名をつけた「粘着性・不変恋愛症」そのまんまだが許してほしい。この病、よっぽどのことじゃないと治らない。


🎬『彼が愛したケーキ職人』オフィル・ラウル・グレイツァ監督/イスラエル、ドイツ/109分/ ワールド・フォーカス部門

主人公は「恋人」を失ったドイツ人のトーマス(ティム・カルクオフ)と、「夫」を亡くして幼い息子を育てているイスラエル人のアナト(サラ・アドラー)。このお互い見知らぬ男女は「同じ男性」を愛していた。


静かな映画だった。最初シーンが街の全景を現していて、空には気球が浮かんでいた。トーマスはドイツで美味しいと評判のこじんまりとしたケーキ屋さん。お茶も飲めるようになっている。

女はイスラエルで喫茶店を経営しているがユダヤ教の食べ物だけで作っている公認の店で、味はほどほど。

そこに「恋人」が手伝わせてくれとふらっとやってくるところから物語が始まる。

同じ「愛する男性」を失った悲しみと喪失感を抱える2人の距離は平行線を辿ると思わせながら宗教的慣習の違いを描きつつ歩み寄っていく大人の作品に仕上がっていた。
posted by ミッキー at 19:44| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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