民主党の総務として活動してきたリンドン・B・ジョンソン(ウディ・ハレルソン)は、1960年の大統領予備選挙でライバルの上院議員ジョン・F・ケネディ(ジェフリー・ドノヴァン)に敗北した。党の大統領候補に選出されたケネディの副大統領候補になることに同意した。
しかし、ケネディやその側近たちはジョンソンの有能さを認めてはいたが、副大統領に何も期待などしていなかった。
そんな時に、ケネディが暗殺され、ジョンソンは大統領の地位に就く。ジョンソンは絶大なる人気を誇ったケネディの影に苦しむが……。
先週土曜の公開だったが時間が合わなくて今日出かけた。会場は7割埋まっていた。
1人の地味な男の苦悩が97分の中にバランスよく描かれていた。脚本、編集の力が伺える作品。内容も興味深く、勉強にもなった。
ケネディとジョンソンでは生まれながらのエリートと南部の田舎者だ。ケネディの弟・司法長官のロバート・F・ケネディ(マイケル・スタール=デヴィッド)からも馬鹿にされていた。「どうしてそんなに自分を嫌うのか」と聞く場面があるが、その答えようも腹だたしい態度だった。
大統領としてどっちがどうかなどはミッキーにはわからないが、奥様との仲は睦まじく、奥様は励まし上手だ。ミッキーの「ベストなカップル賞」の候補。
いつも美味しい料理を作ってくれている黒人の女の方にも敬意を払っていたし、エアホースワンの中で大統領の宣誓をする時も女性判事さんに頼んでいる。ジョンソン大統領の周りにいらっしゃった女性で彼を悪く言う人はいなかったのでは……と思った。
⭐️出てくる方は皆ソックリさんとしては80点、体の動かし方は満点に近いと感じた。