「のむらコレクション」は、シネマート新宿/⼼斎橋の番組編成担当・野村武寛⽒が、韓国・中国・⾹港、その他、世界中からの話題作をいち早く集めた映画祭。東京、大阪方面の方は是非お出かけいただきたい。http://www.cinemart.co.jp/theater/shinsaibashi/lineup/20181002_15310.html
ミッキーも東京国際映画祭が終わってから大阪に行く予定。この夏にレインボーリール東京のオープニング作品で「のむコレ」でも上映される『ゴッズ・オウン・カントリー』の感想をアップした。
🎬『ゴッズ・オウン・カントリー』(英題:God’s Own Country)フランシス・リー監督/イギリス/104分/2017
ジョニー(ジョシュ・オコナー)は老いた祖母(ジェマ・ジョーンズ)と病気の父(イアン・ハート)に代わり、ヨークシャーで牧場を営んでいる。牛の世話、羊の放牧など孤独な仕事を酒と行きずり男とのセックスで紛らわしていた。
そんなある日、父親が勝手に求人をして、ルーマニア人移民のゲオルゲ(アレック・セカレアス)を羊の出産シーズンの1週間だけ雇ってしまう。1人で気ままにやっていたジョニーは父親の勝手なふるまいに怒り、ゲオルゲにはぶっきらぼうに接していたが、羊を放牧している荒野で共に働くうちに次第に心を開いていく。
役者が役になりきっているとはよく誉め言葉で使うが、ずっと牧場を嫌々ながらやっている男がそのまま映っているのではと感じた。
これが顔の知れた俳優さんならこうは行くまい。お顔も角度によって雰囲気が違うし、心は優しいのにそれがまっすぐに出ない男だ。そんな男が寡黙で働き者のゲオルゲに次第に惚れ込んでいく。
家族、牧場、そして2人のセックスシーンも現実的に撮られていた。