●福岡観客賞
『大楽師』Concerto of the Bully(2017年/香港) フォン・チーチアン監督
●熊本市賞
『光(ひかり)』Guang(2018年/マレーシア) クイック・シオチュアン監督
観客賞は観ていないが『光(ひかり)』はミッキーの観た中では一番穏やかで心に響いた作品だった。監督さんは後半に来福なさったので、トーク情報を映友Fさんがメールしてくださった。Fさん、ありがとう❗️その一部をご紹介する。
Q:私の家族も障害児がいる、障害者を家族に持つ方々にメッセージは?
A:障害をもつ家族を持つのは、運命であり、自分にとって最初から一緒にいるので、当たり前と思っている。コミュニケーションがとれないこともあるがそれが普通である。通常よりケアや優しさを必要とするけど、周りとのコミュミケーションを促して、理解と協力していただくようにするとよいとおもう。
Q:お兄さんのガラスを集めるエピソードは本当にあったのか?
A:部屋の温度を10度下げるのにはまったことがある。彼は壊れたピアノを弾いたり、カラスも鳴き声の音程もわかるという絶対音感があって、そういう行動が映画のインスピレーションになった。
Q:ホースの水はどのように撮影したのか?
A:大きなセットを使って、水槽から水を送るシーンのつなぎの部分のみCGを使った。
Q:監督のプロフィールは? マレーシアの映画界にどう想うか。
A:マレーシア出身39歳。TVのCMの仕事をしている。それで資金を稼いで映画を制作している。マレーシアでは映画の資金作りが大変。観客は、海外の映画が好きで、特に日本や中国映画が好まれる。この映画がどのように観られるかわからないが、色々の人に観てもらったら嬉しい。
Q:題名の「光」はぴったり。俳優さんの演技指導は?
A:実際の俳優さんに兄と一緒に過ごしてもらって役作りした。
Q:会場の福岡の反応は、ほかの上映先と違っているか?
A:リアクションについては、どんなものでもありがたい。日本からのリアクションは嬉しい。熊本賞も嬉しい。マレーシアではまだこの映画は上映されいない。
Q:日本語が時々出てきますね。お兄さんの部屋に「一生独身」と書かれていたが、書いたのは誰?
A:実兄も日本語が堪能、日本の数学的ソフトが日本語しかないためと、ゲーム好きが高じて日本語の勉強をした。実際の兄が書いた文字は日本語、中国語でたくさん書いている。兄が自分で書き、自分の心情を表している。
怒っている文字も書いてあり、造語でわからないものも書いてあったりする。本当はもっと自宅にあるが、観客にわかる分のみ映画では使用した。