名古屋はこれぐらいで助かったがテレビニュースで見た大阪の市街地は大変な様子だった。
🎬『モルゲン、明日』坂田雅子監督/71分/ 日本初上映
福島の原発事故から3ヶ月たった2011年6月、ドイツは2022年までにすべての原発を廃炉にすることを決めた。一方の当事国である日本は事故の収束も見えない中で再稼働が始まる。両国の違いはどこから来るのだろうという疑問を持って監督さんはドイツに向かう。
『沈黙の春を生きて』『わたしの、終わらない旅』の監督さんで『沈黙の春を生きて』は以前あいち国際の観客賞を受賞して、この映画祭とは縁の深い方だ。
ドイツ人も日本人も「勤勉」と言われているが、その向かう方向はうんと違う。
監督さんがインタビューする方々は第二次世界大戦の教訓から「言いなりにならない」「自分で考える」をモットーに、原発に関しても「原発はダメ、私はこうしたらよいと思う」とノーだけでなくて、ではどうすればいいかを提案して実践している。
これまでの核のゴミである「核廃棄物」にも頭を悩ませているが、根気よく取り組んでいる。
このドイツの「原発0」は国民すべての協力を得ているが、根本は「すべての国民に何事も隠さない」というスタンスだと思う。
監督さんは「どうしてドイツは原発0にできたのですか」と聞いたところ、反対に「なぜ日本は原発0にできないか知りたい」と言われたそうだ。
☆『モルゲン、明日』は来月10月6日〜14日に東京シネマハウス大塚にて上映される。