巨大ゲーム会社の代表を務め、投資家としても成功しているイム・テサン(チェ・ミンシク)は、名声も権力も巨万の富もすべてを手中にしていた。だが、彼は再婚だが相思相愛の婚約者で有名歌手・ユナ(イ・ハニ)が、何者かに惨殺された。さらに殺人の容疑で一人娘ミラ(イ・スギョン)が逮捕されてしまう。
『黒く濁る村』『ハッピーエンド』のチョン・ジウ監督によるサスペンスドラマ。主演は『オールド・ボーイ』『悪魔を見た』の名優チェ・ミンシク。
ちょっと長いのが気になるが、トリックはいっぱいで、今までにないチェ・ミンシクの役どころがいい。
歌手の婚約者にとことん惚れていてまるでウブな青年のようなミンシク、婚約者と娘の確執に戸惑うミンシク、犯人が実娘と疑われどんな手を使っても罪を晴らしたい父親のミンシク。どれも見応えある演技でさすが名優と納得した。
美人弁護士(パク・シネ)、秘密を握っている青年には『タクシー運転手 約束は海を越えて』出ていたリュ・ジュンヨルが出演している。
🎬『王様の事件手帖』ムン・ヒョンソン監督/韓国/114分/シネマート新宿にて
時は1468年の漢陽。睿宗(イ・ソンギュン)は国で起こった事件は自分で直接現場に行って見聞きして解決しないと気がすまない聡明な王だった。そんな一風かわった王を補佐するために、一度見たものを全て記憶してしまう特殊能力を持つうってつけ新人史官のイソ(アン・ジェホン)に白羽の矢が当たった。
何せ、このお仕事は皆が敬遠するもので王様から五歩以上離れてはダメ(お袈裟に言っているが例えでつきっきりに近いという意味らしい)という激務。
任命されてから間もなく、町中で突然人間の頭が燃え出す怪奇事件が発生する。二人は、真相を暴くために秘密裏に捜査を開始する。
面白い❗️時代劇としてはお金をあまり使ってない。王様が家来を引き連れて、とか、家来を集めてという場面はなし。そういう変わった王様だから不自然ではない。
個性的で知的でスッキリお顔のイ・ソンギュン、家来の愛嬌顔のアン・ジェホンも当たり役だ。シリーズ化したらいいのに……。