2018年07月28日

『ウインド・リバー』

静養?のために1週間伊豆でのんびりしようと思ったが、最初の2日間は東京に来た。観たい試写やシネマート新宿の韓国映画新作や新宿シネマカリテの「カリコレ」ひかれての上京だ。

静養第一だから無理は禁物でと心得て2〜3本にとどめておきたい。
この頃、チケットを買っても体がえらくなったら観ずに帰る時もある。なら買わなければいいが、満員札止めになる可能性もあるので予定のものは買うようにしてる。

カリコレなどは特にその傾向が強く、もったいないと思わないでもないが「買って安心」している。


昨日、試写で観たい2作品は2ヶ月先だが印象深いものだった。

1969年。アメリカ・ペンシルベニアに住む冴えない高校生ジェイミーが「ライ麦畑でつかまえて」に大感動してそれを舞台にしたいと許可をもらいに居どころがわからない作家・サリンジャー探しにでかける『ライ麦畑で出会ったら』

そしてもう1つは

趣里主演で菅田将暉が準主演の『生きてるだけで、愛。』これは試写室に驚きの声や涙を堪えきれない鼻水すすりが聞こえたほど「痛い感動」作品だった。


🎬『ウインド・リバー』テイラー・シェリダン監督/アメリカ/107分/シネマート新宿にて


雪深いアメリカのネイティブアメリカンが追いやられた土地「ウインド・リバー」で、地元のベテランハンター・コリー(ジェレミー・レナー)が少女の死体を見つけた。

新人捜査官ジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)が一人だけFBIから派遣されるが、慣れない雪山の厳しさに捜査は難航する。お手上げのジェーンは遺体の第一発見者であるコリーに協力を求め事件を追うが、そこには思いもよらなかった結末が……。


隔絶された地に少女の死体……この事件の担当は若い女性捜査官だから男たちは「やっぱりな」と目配せしていた。極寒の地に来る格好ではない。女性捜査官はある女性のものを全部借りて冬装備にして、コリーと現場に行こうとすると、服を貸した老婆は「絶対に返しなよ!」ときつく言う。

この台詞には数年前から起こっている少女たちがレイプされる事件の存在が浮かんでくる。脚本がよく練られていた。

監督は『ボーダーライン』『最後の追跡』でアカデミー賞脚本賞に連続ノミネートされた方で、初監督作品だ。

実際にこんな何にもないところで、どうやって暮らしているのかと思わずにいられない。住めば都という言葉もこの地では通じないだろう。目を背けたいシーンもあったが、最後のひと言で救われて素晴らしい余韻に浸れた。
posted by ミッキー at 04:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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