2018年07月27日

壁は強大な武器になる!8月4日公開『バンクシーを盗んだ男』

熱射による皮膚アレルギーになった。なんにもかまれていないのにむき出しになっている腕がピリピリとして痒い。少し赤みがかっている。

それを娘にいうと流水で洗い流してパパウクリーム(オーストラリアのオロナイン)をぬってね。きっとあまりの暑さだから軽い皮膚アレルギーだよと教えてくれた。異常な暑さだから身体もいつもと違うし、精神的にも余裕がなくなってしまうのが怖いが、今のところ身体だけだ。


🎬『バンクシーを盗んだ男』マルコ・プラゼルピオ監督/イギリス、イタリア/93分/8月4日よりヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次ロードショー公開

パレスチナ・ヨルダン西岸地区にあるベツレヘム。紛争地域のその場所にはパレスチナとイスラエルを分断する「高さ8メートル、全長450キロ」の巨大な壁が存在する。

その壁にバンクシーが描いた「ロバと兵士」。その絵がパレスチナの住民たちの反感を買い、絵が描かれた壁はタクシー運転手のワリドによって切り取られてしまう。ワリドはその壁画をオークションに出品して売却しようとするが……。


2011年に『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』バンクシー監督/アメリカ、イギリス/90分のドキュメンタリーを観た。

この映画は、世界のグラフィティ・ストリート・アーティスト(道端や建物に落書きする芸術家)を撮影し続けた男・ティエリー・グエッタが、いままで誰も接触する事ができなかったバンクシーを偶然撮影できるようになったところから始まる。

ティエリーの映画は完成するが、バンクシーの「君もやってみたら?」の一言で、バンクシー自身もご本人も想像しなかった「軒先を貸したはずが、母屋まで」という展開で、バンクシー監督作品となる。仕組まれたことなのか、偶然なのかはわからない。

道端の芸術家たちの現場は、製作ポイント探しと逃げ足の速さで、最高にユーモアと臨場感あふれたドキュメンタリー!

壁に切り絵を貼り付け、さっとカラースプレーして貼り付けた紙を取るだけの簡単な作業だが、とてもインパクトがあった。

以上がその時の感想。


新作で何回も登場するロバと兵士は、ロバの持つ「紙」を、イスラエル兵がチェックしている絵でイスラエル政府に対して皮肉を込めている。この皮肉がバンクシーの持ち味だが、怒った地元住民が壁面を切り取ってオークションへかけてしまうというドキュメンタリー。

バンクシー作品が持ち去られてしまえば、その場所に描かれた本来の意味を失ってしまうのが残念だが、それを一瞬でも現地で見た人にとっては運の良い最高の喜びになるだろう。

☆音楽は現代のシンセサイザーと郷愁を誘う民族楽器が使われていた。今年必見のドキュメンタリー。
posted by ミッキー at 08:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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