2018年07月20日

スキップシティDシネマ映画祭(3)『ナンシー』『ブリス、マイ・スウィート・ホーム』

🎬『ナンシー』クリスティーナ・チョウ監督/アメリカ/86分/2018年

人付き合いが苦手で虚言癖のあるナンシー(アンドレア・ライズボロー)は、他人の関心を集めようと嘘ばかりついていた。

ある日、彼女は5歳で行方不明になった娘を探す夫婦をテレビで見て、「娘が生きていたら、きっとこんな顔になっている」と想像したものが自分と似ている気付いて……。


クリスティーナ・チョウ監督の初長編作品。今年は初長編の監督が多いようだ。今年のサンダンス映画祭で脚本賞を受賞しただけあって、娘であるかもしれないナンシーに探りを入れる夫婦との会話にも絶妙な「もどかしさ」が含まれていた。

ナンシーは嘘つきだが「嘘であっても居心地良さを一瞬でも感じていたい」願望は、私たちが幸せを願望するのと違わないのではと思った。

この作品は残念なことに10分遅れて会場に着いた。だから最初の部分がわからない。それは父母に電話をして「会ってほしい、自分があなたたちの子かもしれない」という場面からだった。

ナンシーの様子を見て、本当の娘じゃないか ! と信じて観ていたミッキーだが、ナンシーの表情に一点の嘘も見抜けなかった。

父親にスティーヴ・ブシェミさんで、母親(J・スミス=キャメロン)が信じ切っていくのを「冷静になって」と抑えていたが、ナンシーのある一言で父親も雲が晴れるように娘と信じる場面があった。親としてはたまらないシーン。この1シーンのために監督さんはブシェミを起用したのでは、と思った。


🎬『ブリス、マイ・スウィート・ホーム』ナウルズ・パギドポン監督/フィリピン、韓国/74分/2017年

監督のナウは大学卒業後も故郷に戻らず、「ブリス」と呼ばれる集合住宅に暮らしている。都会の便利さと独り身の自由を捨てられない彼に、事あるごとに母親が実家に戻ってこないかと電話がかかって来る。


すべてが「お金」のマニラ都会生活の実情と自分と母との関係を見つめていく「自撮り」ドキュメンタリー。すべてお金の国はフィリピンだけじゃないが、この青年はあっちの金儲け、こっちの金儲けといろいろ手を出している。

例えばルームメイト募集、安く買ってきたものを包装しなおして売るなど小口に稼いで?いる。お金儲けの欲の部分がアニメになっていて腕がニョキニョキっと長く伸びて、とってもユニークな作り。

深刻な内容の作品が多い中、故郷のお母様が心配するように、ミッキーも「何やってんだか……」と苦笑いした。

☆現在、フィリピン大学フィルム・インスティチュートにて勤務と書いてあったのでホッとした。
posted by ミッキー at 06:14| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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