大袈裟なストーリー、本当にこんな手術できるのか、看護師さんはイヤリング、ピアスありの演出力の低さ、俳優人の演技力なさと久しぶりの突っ込みどころ満載作品に「満足」した。
テレビでやってたことも知らないが、映画にするほどのものだろうか。お金も相当かかっている。するならもっと現実的にやってもらいたかった。
🎬『ヒトラーを欺いた黄色い星』クラウス・レーフレ監督/ドイツ/111分/7月28日よりヒューマントラストシネマ有楽町他にて全国ロードショー公開
今年は平成最後の夏だ。毎年決まってこの時期には戦争関連の作品が公開されるが、その中でも驚きに満ちた実話を基にした映画がこれ。
第二次世界大戦下のドイツ・ベルリン。ドイツ国籍を持つユダヤ人は16万人といわれている中で、1943年、ナチス宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルスは「ベルリンからユダヤ人を一掃した!」と宣言。だが事実は違っていた。約7000人のユダヤ人がベルリンに潜伏していたのだ。
クラウス・レーフレ監督は偽の身分証で生き延びたユダヤ人女性に好奇心を掻き立てられ、数奇の運命を生き、今なお記憶が確かな4人の方に焦点を当ている。
当時、大胆にナチスの制服を着てベルリン市内のアパートを転々とした若い男や髪を金髪にして別人になった少女等々に、インタビュー、当時のベルリンの映像、そして俳優たちによる再現ドラマを織りまぜて映画化を実現させた。
この救出はユダヤ人だけで成し遂げたのではなく、多くのドイツ人たちの助けや、助ける勇気が無くて「見て見ぬふり」をしてくれて、最終的に1500人が生き延びたという事実だ。
☆今、地方で公開中のオーストリア映画『ゲッベルスと私』はナチス宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルスの秘書だったブルンヒルデ・ポムゼルさん「103歳」の独白ドキュメンタリー。併せてご覧いただきたい。