1999年1月のある日、大崎(筧利夫)が社長をつとめる警備会社エステックに、彼の学生時代の先輩で由緒ある寺の住職・小泉(芦川誠)から依頼を受けた。政治団体の形とっているが、それは指定暴力団・真政会の一味である護国大憂党が寺の利権を狙って嫌がらせを繰り返してくるというのだ。早速、警備の中でも精鋭チーム「第二警備隊」を結成した。
大崎主導で、隊長・高城(出合正幸)、中本(野村宏伸)を中心に、向こうっ気だけ認められた紅一点の佐野(竹島由夏)も加わって寺の警備にあたったが……。
これ、ついでに観た作品だったが、お金はかかってないし、俳優さんも超人気とは言えず地味目の(失礼 !)方ばかり。ストーリーだって目新しくないのに、最後までするするっと楽しめた。脚本がいいのだろうか。
筧、出合、野村の三方の静かな男気が良かったし、元不良少女がいっぱしの警備員になっていくところも良かった。
☆実際に警備の経験者である監督の実体験に基づく作品だから派手さはないが、どこか魅力のある映画だった。
🎬『スウィンダラーズ』チャン・チャンウォン監督/韓国/116分/ミッドランドスクエアシネマ2にて
韓国の大詐欺師チャン・ドゥチルが死亡したというニュースが流れるが、詐欺師だけをだます詐欺師ジソン(ヒョンビン)はチャン・ドゥチルがまだ生きていると確信して、事件の担当検事パク・ヒス(ユ・ジテ)に彼を捕まえようと持ちかける。
パク検事の非公式捜査ルートである詐欺師3人、コ・ソクトン(ペ・ソンウ)、チュンジャ(ナナ)、キム課長(アン・セハ)も協力してチャン・ドゥチルの側近クァク・スンゴン(パク・ソンウン)に接近するが……。
土曜日に大阪から名古屋に帰って日曜日はマッサージを断り、一日ゆっくりしようと夕方まで食べたり寝たりしていたが、韓国映画で評価がいい『スウィンダラーズ』が観たいので出かけた。
しかし、俳優さんも豪華で派手な作品だったが、同じ「事実もの」でも大阪で観た『一級機密』の方が現実的に描かれていた。
ターゲットの人を信用させるためだけに見せる「会社内部」「テレビニュース」もなんだか「本当にそんなことしたのか?飛んでもなくお金がかかるが……」と観ていて嘘臭く感じた。
詐欺師だけをだます詐欺師というふれこみだが、詐欺師だからこそ弱点も承知だから騙しやすいのでは、と思う。騙しにくいのは「欲のない」人だろう。
映画自体は70点ぐらいで楽しませてくれるが1800円で観る価値はないように思う。