30年間近く結婚式のウェディングプランナーをしているマックス(ジャン=ピエール・バクリ)は引退を考えていた。そんなある日、ピエールとヘレナ(パジャマン・ラベルヌ&ジュディット・シュムラ)というカップルから、17世紀の古城を式場にした豪華絢爛で上品な結婚式のプロデュースを頼まれた。
式を成功させるためにいろんな準備をするマックスだったが、ウェイターの人員不足、バンドは人気?鼻にかけ、配膳スタッフの男は偶然に会った元恋人だった花嫁におたおた、電源オーバーで停電で、あわや食中毒と、トラブルが続発して……。
これは横浜で開催されたフランス映画祭のオープニング作品。監督さんは『最強のふたり』の最強コンビ監督だ。
フランス映画祭のオープニングがこんなに騒々しいとは思わなかった。次から次へと起こるアクシデント、こんな調子でいままで結婚式のプランナーとしてやっていけたのが不思議。
いつもと違う17世紀の古城とはいえ前段取りがお粗末。準備万端整えても電源不足、当日急病で来られない従業員ぐらいはある。
ここではアクシデントてんこ盛り、口喧嘩シーンはうんざりするくらい多い。そんな中でも文法の間違いを指摘したり、きつい冗談を言ったりする。
だから最後の着地はどうなっちゃうのか最後まで目が離せなかった。同じ設定でも日本人はこうは行くまいと想像するだけでも恐ろしかった。