いつもの大通りをさけて小道を歩いていたら、よくお世話になった耳鼻咽喉科も内科も更地になっていた。ミッキーより数年上の先生だったがどうなさったのだろう。
🎬『30年後の同窓会』リチャード・リンクレイター監督/アメリカ/伏見ミリオンにて
酔っ払い中年男のサル(ブライアン・クランストン)は一人でバーを営んでいた。そこにひょっこり30年間音信がなかった戦友ドク(スティーヴ・カレル)が突然現れた。
そのドクに、どうしても一緒に行きたいところがあると連れ出されたサルは、とある教会で牧師になっている破天荒な戦友・ミューラー(ローレンス・フィッシュバーン)と会う。まさかお前が牧師とはと驚くサルだった。
ドクはつい2日前に一人息子が戦死したという。亡くなった息子の遺体を引き取りに同行してほしいと懇願される。
さすがリチャード・リンクレイター監督。ぐいぐいとひきこまれた。3人の俳優さんたちも良かった。
ドクはアーリントン墓地には葬りたくないと3人の協力を得て故郷へ向かう。だからロードムービーでもあるのだが、この3人は30年前に起きた戦地でのある事件で人生が変わってしまっていて、忘れたい思い出も再会によって、冗談半分の話の中でむき出しになっていく。
戦争の残酷さが彼らの会話の中で色濃く描かれていた。