先回、伊豆高原で読みかけの本「原爆の父 オッペンハイマー 水爆の父 テラー」を読み進めている。ドイツナチスによるユダヤ人排除の噂が出始めた中、優秀な物理学者、化学学者のユダヤ人が一挙にアメリカやヨーロッパ各地に逃げた。アメリカは大学、研究所などで原爆の研究の一助になったことが綴られていた。
アインシュタインすら「僕は今までユダヤ人であると感じたことはないが、今ではアーリア人でないことを自覚し始めた」と語っていた。
原子爆弾の誕生までに「これは危険だ」と研究開発を止める学者、「ナチスなどは恐くない、原子爆弾は永遠に続く恐怖だ」「この研究は絶対ヒトラーの耳に入れたくない」などと心配する声も書かれていた。
🎬『空飛ぶタイヤ』本木克英監督/120分/6月15日より丸の内ピカデリー他にて全国ロードショー公開
のどかに晴れあがった午後。1台のトラックが起こした事故によって主婦が死亡。一緒にいた子どもは無事だったが事故を起こした運送会社社長の赤松徳郎(長瀬智也)は、走っているトラックから、突然タイヤが外れたことで起きた事故と警察から聞かされた。
整備不良を疑われ、世間やマスコミからバッシングを受ける。最後に整備した若者が点検表を独自につけていて万全な姿勢を見て、赤松はトラックの構造そのものに欠陥があるのではないかと疑惑を持ち始めた。
製造元のホープ自動車販売部の課長・沢田悠太(ディーン・フジオカ)へ再調査を要求するが……。
題名とポスターを見て試写室に入った。見終わってから「このポスターの感じから受ける印象と映画がちょっと違うと……」と言って見えた方がいらっしゃった。ミッキーもそう思った。
だからって、ポスターで決めて映画に行くか行かないか決められる方など、そんなにいないと思うが、映画を表すポスターは上映する全世界の映画館で使うものなので、ちょっとした違和感が気になった。
というのも「作品」が真っ直ぐで、一人の男が部下の修理技術を信じて大企業に向かっていく力溢れる映画だったからだ。
監督さんは『超高速!参勤交代』の方。この映画も新作も手堅く作られていた。が、最後に流れるサザンオールスターズの楽曲はチャラチャラしていて、これまた作品とそぐわなかった。