携帯がピカピカしていて開けてみたらマッサージの先生から「どうなされましたか」とメールが入っていた!
驚いて早くしなきゃと思いながらも体がボーっとしていて、正直に今、起きました と返信したら「空いてますからゆっくり来てください」と言ってくださり助かった。
🎬『私は絶対許さない』和田秀樹監督/119分/名古屋シネマスコーレにて
東北の田舎で暮らす中学3年生の葉子(西川可奈子)は、大晦日に若い男たち5人に乱暴される。傷だらけで帰宅した葉子に、元旦の祝いの席に集まった親戚や家族に無断外泊したと罵倒される。
だが、中学で噂が広がり、白い目で見られたり、便所に落書きされたりする。
彼女は男たちに報復することを決意して、援助交際で金を稼ぎ始める。高校卒業後、東京に出てすぐに整形をした葉子(平塚千瑛)は、昼は大学に通い、夜は風俗で働くようになる。
自らの性犯罪被害をつづった雪村葉子の著書を『受験のシンデレラ』の監督で精神科医でもある和田秀樹さんが映画化したもの。
シネマスコーレは超満員。番号が50番代だから座れたが満員のわけは作品も特異なものだが、平塚千瑛さんがゲストだったからだ。そんなこと知らなくて行ったがミッキーを入れて女性は7人。
まだ15歳の女の子がこんなに辛い経験をしたが、白川和子さん扮するお祖母さん以外はかばってくれなかった。両親は薄々感じてはいたがことを荒立てるつもりなどは頭からない。
中学の成績も優秀だったが間際でガタ落ちになってレベル低い高校に入ると決めて両親に言うと「金がかからないとこならどこでもいい」とろくに理由も聞かない……。
とても辛いところや男の言いなりになる場面では、その様子を見ている冷静な自分がそばに立っていて「そんなことしていていいの? 」と5人の男の名前を言っていき「忘れてるんじゃないよね」とつぶやいている。
もう、ミッキーはとことん疲れた。セックスシーンも真に迫っていたし、風俗店の様子もけっこう生々しい……
終わってから整形後の役を演じた平塚千瑛嬢が登場。美しい…背筋がピンとしていて若いけど大人の美しさが滲み出ている。化粧もケバくなくてミッキーは見惚れてしまった。
話を聞いていくうちに「5人の名前は実名」「本にしたり、映画にしてリベンジしている」「ご本人は昼は看護師、夜はSM嬢」ということがわかって驚愕した。
「女性の方に観に来ていただいてとても嬉しい」とも言ってくれた。帰りには映画館の外で一人ひとりお見送りの握手をしてくれた。ミッキーは何か言わなくてはと思いながらも「ありがとうございました」としか言えなかった。
☆ロクでもない男たちの中で ヤクザ親分の隆大介さんが出色の演技を見せてくれた。凄みのあるお声の中に人間の弱さ、切なさがあった。