定年を間近に控えている冴えないサラリーマン・犬屋敷壱郎(木梨憲武)は会社でも家庭でも相手にされない存在で空しい日々をおくっていた。
やっと一軒家を建てたが、日当たりが悪いとかこんなに狭い家とか2人の子ども(三吉彩花、福崎那由他)から散々言われて、妻(濱田マリ)からは「お父さんならこれが精一杯よ」とまで言われ意気消沈していた。
それに追い打ちをかけるように余命わずかとガン宣告も受けてしまう。
気落ちして公園に佇んでいたら、突然空から飛行物体が墜落してきてその強烈な光で気を失ってしまったが……。
木梨憲武さんの情けない親父さん役が板につき過ぎてかわいそうで観ていられなかった。
これでも庭付きの家だ、と自慢していたが、畳3枚分ぐらいの庭で、そこに迷い込んだ犬が唯一の話し相手。それも何回も何回も「捨ててこい」と言われている。
だが、謎の飛行物体の強い光に当たってからは、不思議な力が備わってガラリと変わるが、もう一人光にあたった青年(佐藤健)がいて、彼とは正反対の行動で世の中を騒がすが……。
☆原作は奥浩哉さんの「いぬやしき」。本郷奏多、二階堂ふみ、伊勢谷友介、斉藤由貴さんと豪華出演で脇を固めている。