2018年04月09日

一日中 DVDで (1)『セリーナ 炎の女』『人間人形の復讐』

日曜にDVDを借りた。それがまあまあ以上だった。まず目に入ったのが先週まで名古屋シネマスコーレで上映していた『セリーナ 炎の女』。これは今年の未体験ゾーンの映画たちの作品。上映時間が1日一回で夕方5時ぐらいと微妙だったので観られなくて残念に思っていた作品。こんなに早くDVDになってるなんて嬉しいし、評判もかなり良かったので飛び付いた。

🎬『セリーナ 炎の女』スザンネ・ビア監督/チェコ、フランス、アメリカ/109分/2014年

1929年、ジョージ・ペンバートン(ブラッドリー・クーパー)は、グレートスモーキー山脈の麓で製材所を経営していた。ある日、彼は火事で家族を亡くして身寄りのないセリーナ(ジェニファー・ローレンス)に一瞬で心を奪われた。

彼は下働きの女に手をつけていて、彼の子どもを宿していたが結婚相手とは思ってもいなくて、セリーナに求婚した。セリーナも「そんなことは気にしない。私だけを見ていてくれればいい」と女と子の存在を歯牙にもかけなかった。

そして、同業だった亡き父親の教えや経験もあって、ジョージと二人三脚で仕事を手伝うようになった。順風満帆の生活が続くと思っていたが……。


監督さんは「未来を生きる君たちへ」でアカデミー外国語映画賞に輝いたデンマークの女性監督スサンネ・ビア。一番最近に観た作品は『真夜中のゆりかご』というサスペンスドラマだった。時代は現代でいろんな問題が含まれていてミッキーはとても気に入った作品だった。

今日見た『セリーナ 炎の女』は今から90年前の設定。女性が男を指図する場面が結構あって、その態度に反感を持つ男もいた。

もう付き合っていないが下働きの女には可愛い男の子が生まれて、ジョージは密かに仕事と金を人を通じて渡していた。2人にも子ができたが流産して2度と妊娠できないとわかってから、夫より、セリーナの方が落ち込んで酒浸りになるのだ。

当時、女は子を産んでこそ一人前か……と、思うようにはならない女の人生をまざまざと見せてくれた。


🎬『人間人形の復讐』バート・I・ゴードン監督/アメリカ/79分/1958年/劇場未公開

人形製作から収集、修理、研究をするフランツ(ジョン・ホイト)は人形工房を経営していた。その工房の秘書募集の広告をみたサリー(ジューン・ケニー)が面接に行くと、前の秘書が急に来なくなって困っているので、すぐに働いてほしいと強引に押しきられてしまう。

仕事はすぐに覚えたがフランツが人形に接する様子があまりにも生身の人間に話しかけているように思えて不安になって、恋人のボブ(ジョン・エイガー)に「前の秘書も、郵便配達の男も忽然といなくなってしまったが人形にされたのでは」と、打ち明けるが笑って信じてくれない。

そんなボブも工房に来た直後、姿を見せなくなって、思い余って警察に相談に行くが……。

最高に面白かった❗️ マット・デイモン主演の『ダウンサイズ』よりう〜んと面白い「ダウンサイズストーリー」だった。

フランツは気に入った人間を人形にして特殊なカプセルに入れるが1日30分(?)ほどカプセルから出して小さくした食べ物を用意して音楽をかけて楽しませる時間を与えている。

なんでこんな小さくされて、閉じ込められてと、不満をいう犠牲者もいるが、何の悩みも消え去って今が幸せという人もいた。

最後のしまい方がさっぱりしていてオチはイマイチだったが、これは是非とも見ていただきたい作品。旧作なのできっと百円ぐらいで借りられると思う。
posted by ミッキー at 18:51| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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