中国返還が迫る香港。学校にも行かないで借金取りのバイトをするチャウ青年(サム・リー)は、うすのろで虐められていたロン(ウェンバース・リー)を弟分にして小遣いを稼いでいた。
チャウは母親と2人で公団アパートに暮らしていて、父親は若い愛人を作って出て行った。後をつけて住んでるところを探しあてたが、赤ちゃんまでいた。母親はそんなことにはビクともせず、反対に「学校に行かないの? 」「一日中何やっているの?」と口喧しく言ってくる。
そんな時、男の子のような頭をしたが少女ペン(ネイキー・イム)と知り合う。借金の取り立てに行った家の病身の女の子だ。
そんな頃、弟分のロンは、女子学生サン(エミィ・タン)の飛び降り自殺を見て、血で汚れた2通の遺書を拾う。チャウはその遺書をみてからサンの夢を時々見るようになった。
1997年に制作されて、日本公開は1999年。アンディ・ラウが製作総指揮をしている。
ミッキーは観ていないと思っていたが、不思議な切り方をするスイカ🍉の場面で(物語の真ん中ほど)、観ていたことを思い出した。それ以外は全部忘れていた。
だから、サム・リーさんは『ピンポン』でお名前を覚えた方。
香港スターには珍しいひょうきんなお顔。フルーツ・チャン監督に見出された『メイド・イン・ホンコン』で一躍脚光を浴びデビューした。
演技経験のない彼がここまで自然で軽やかな動き、しゃべりができたとは驚きの一言だ。物語の顛末は哀しいものだが、香港の街を駆け抜ける彼の青春は「香港」そのものを表しているようだった。
🎬『ラッキー』ジョン・キャロル・リンチ監督/アメリカ/88分
90歳のラッキー(ハリー・ディーン・スタントン)は、田舎の一軒家で1人暮らし。目覚めたら体を拭いて、独自のウォーミングアップをして、それから着替える。カーボーイハットで仕上げ完了。
馴染みの☕️コーヒー屋で美人のウェートレスや常連さんとのんびりする。
飼っていたリクガメ🐢は行方不明。彼はふと人生の終わりが近いことを実感して、死について思い巡らすが……。
ラッキー爺さん、大好き❤️
ミッキーも朝起きて自己流の体操をして、着替えて、ハゲハゲ白髪頭を帽子で隠して一丁出来上がりで☕️喫茶店に。いつもの常連さんと30分ほど話して、週3日はそれからマッサージに行く。昼はうちで適当に食べて、昼からは試写や映画館に行って2本〜3本観る。晩はほとんど外食。街中だから不自由はしない。(ラッキー爺さんも家ではあまり食べてなかった)
年代は違うがラッキー爺さんの死に対する漠然とした恐怖が理解できた。
☆知り合いのパーティーで初老の美人さんに一目惚れするシーンがいい。その人に向かって静かに愛の歌を歌い始めた。そのお声はとてもセクシーだった。