2018年03月18日

元女優の泣き演技に、待った!がかかる 3月24日公開『見栄を張る』

🎬『見栄を張る』藤村明世監督/93分/3月24日より渋谷ユーロスペース他にて全国順次ロードショー公開

疎遠だった実姉の訃報で故郷に帰った絵梨子(久保陽香)だが、葬式は親戚がすべて采配してくれて、喪主挨拶も代筆されたのをただ読むだけだった。

亡くなった姉の職業は葬式の「泣き屋」。

父親が誰だかわからない姉の幼い息子のこともあり、絵梨子はここで生活することを考え始めていた。彼女自身、東京で女優を目指して十年、生き詰まっていたのだ。

女性監督作品で期待以上の出来だった。嬉しい。

葬式で「泣く」仕事は、女優であった絵梨子にうってつけの職業と思い、亡き姉の勤めていた会社の女社長に社員にしてくれと頼むが、そう簡単な仕事ではなかった。

女社長は「私たちの泣きは、葬式にきている方々に、故人を偲ぶ道筋を作るために必要なこと、大袈裟に泣くことではない」と言う台詞が印象に残った。

☆題名で女心をドギマギさせて、泣き屋という設定で驚かせて、涙の持つ力を教えてくれた。地味だが変な「力み」がないのが良かった。

☆まあ、女も見栄を張らなくなったらオシマイとも言えなくもないが……。

posted by ミッキー at 00:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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