食べ物も梅田界隈はもちろんだが、鶴橋・韓国街にも、シネ・リーブルの地下にある餅雑炊も(八百円でコーヒー、デザートつき)も2回行った。今日はシネ・リーブル地下にある映友・Nさまオススメのカレー屋さんにいく予定。
🎬『パキ』ギアンカルロ・アブラハン監督/フィリピン/100分/日本初上映
アレジャンドラとウロは、かれこれ50年以上も連れ添った夫婦だが、老年になってもウロの女癖の悪さは変わらず、愛想がつきて家を出る決意をした。
行き先は、娘たちのところしかないが、それぞれ事情もあって長居はできないので転々とする……。
まあ、ミッキーなら娘の家を転々となんかしない。安いホテルでのんびり映画三昧、読書三昧する。この奥様はすごいお金持ちだから海外旅行だって行けるのに……きっと「ひとり」に慣れていないか、嫌なんだなと思う。
子ども、孫には普通なら家族間でも隠してしまいそうな事情があるが、その点、この家族は緩やかな雰囲気。事情が深いカップルの方が「ずっといて」と言ってくれる。
最後は仲良く……となるが、奥様は夫を本心から許していないと感じさせて幕。
☆題名の『パキ』はタガログ語で「プリーズ」と「ケア(ご注意とか介護の意味)」の2つの意味がある。
🎬『どこでもない、ここしかない』リム・カーワイ監督/日本、スロベニア、マケドニア、マレーシア/90分/世界初上映
トルコ系マイノリティーのフェルディはリュブリャナの地でゲストハウスとアパートを経営している。このところ、スロベニアの観光と不動産ブームに乗って事業を拡大しようとしていた。
イスラム教徒である彼だが、いろんなところで好みの女性を見つけるとすぐに手を出す男で妻のヌーダンは耐えきれず家を出してしまう。だがいなくなってしまうと妻の存在の大切さに気付き、マケドニアの田舎へ彼女を探しに行くと……。
女癖が悪い男続きで。
ヌーダンは迎えに夫にイスラムの教えに沿った難題をだすが、完成した後も「あなたが本当に変わるまで離れています。また会うことができますように」と手紙を置いてイスタンブールに行ってしまう。
女がいい意味で一枚も二枚も上だ。こうじゃなくちゃ、とニンマリ。
☆リム・カーワイ監督さんは、大阪在住のマレーシア人の方で、日本人のスタッフと東ヨーロッパへ行って現地の人々の協力を得て即興で撮り上げた究極のインディペンデント映画。