2018年03月03日

砂塵舞う大地で 3月17日公開『馬を放つ』

春の嵐が去ると吹く風にも暖かみが加わって気分までウキウキして来る。周りはくしゃみや鼻水で花粉症の病状が出ているがミッキーはいまのところ大丈夫だ。

いつも3月はシドニー(秋)に行っていたので体が行ったつもりでのんびりしているのかもしれない。そうだと嬉しいが、体力が無くなると(老体)になると出方が遅くなるとも言われているので安気にはしておれない。

🎬『馬を放つ』アクタン・アリム・クバト監督・脚本・主役/キルギス、フランス、ドイツ、オランダ、日本/79分/3月17日より岩波ホール他にて全国順次ロードショー公開

キルギスの草原地帯にある村で、聾唖の妻となかなか言葉を発しない幼い息子の3人でつつましくも幸せに暮らす物静かな男(監督さん)は、皆からケンタウロスと呼ばれていた。

キルギスに古代から伝わる伝説を信じる彼は、夜中になると馬を盗んでは野に放していた。そんなある日、高価な競走馬を盗まれた村の有力者が怒り狂って馬泥棒を捕まえようと罠を仕かけると……。

第67回ベルリン国際映画祭パノラマ部門国際アートシネマ連盟賞受賞作品。

監督さんは
1998年『あの娘と自転車に乗って』思春期の少年の成長を深く静かに描いた青春ドラマ。
2002年『旅立ちの汽笛』キルギス共和国の小さな村に住む、徴兵を目前にした青年たちの日常を描いた青春ドラマ。
2011年『明りを灯す人』天山山脈のふもとにある聖なるイシク・クル湖のほとりにある小さな村。そこには、村人から「明り屋さん」と呼ばれる電気屋がいて……。の方。

観ていた試写室にも土埃、砂埃が舞い込んでくるような画面の一方で、一点の曇もない青空、草原が広がる画面に息をのむ。出てくる人は乱暴ものだが、大地で育ったことで「真っ直ぐな見方」もできる男たちが多い。

この地の昔からの濃い人々の繋がりが薄れていくように見えるが、この映画で見る限りでは、まだまだ色濃く残っているなと感じた。

静かな映画だがお得意の💤は出来なかった。
posted by ミッキー at 11:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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