2018年03月01日

3月1日はベストテン発表日 ‼︎ 読者の方、映友の方からいただいた2017年ベスト映画をアップ‼︎

僭越ながらミッキーから。

皆様のベストテンを見ていたら、どんどん忘れていた映画がよみがえりボケ頭が一層混乱した。ミッキーなりに考え抜いた684本最終考査ベストテン❗️(ベスト5もあり)

《日本映画》 順位なし
◆ 『牝猫たち』白石和彌監督
東京・池袋のデリヘルで働く女たちの「生き抜く」したたかさに共感した。

◆ 『愚行録』石川慶監督
人間の身勝手さ、傲慢さによって傷ついてしまう弱者の描き方に「痛みと怒り」を感じた。

◆ 『くも漫。』小林稔昌監督
映画は「下手うま風」だが、細かいところの演出がきっちりおさえられていた。

◆ 『アリーキャット』榊英雄監督
猫は9回生まれ変わるとか……この男たちの身の上にも、それが叶うよう祈りたい気持ちになった。

◆ 『彼女の人生は間違いじゃない』廣木隆一監督
5年経っても癒えない諸々のことは、きっと部外者には「理解できない」痛みだと思う。彼女はどんな時でも手を抜かなかった食卓シーンが良かった。

◆『幼な子われらに生まれ』三島有紀子監督
現実にいろんな事件も起こっている中で、今、映画化される意義は大きいと思った。

◆ 『散歩する侵略者』黒沢清監督
農家の跡継ぎ青年(満島真之介)の「所有の「の」の概念」が特に印象深かった。

◆ 『あゝ、荒野』岸善幸監督/前・後篇
菅田将暉の狂気、ヤン・イクチュンの純情。2人の一挙一動から目が離せなかった。ボクシングのファイトネームがいい。新次は「新宿新次」建二は「バリカン建二」。2人の名前がリング上で声高々と呼ばれるシーンには鳥肌がたった。

◆ 『プールサイドマン』渡辺紘文監督
去年の 『七日』 の渡辺紘文さんは一言も口を聞かなかったが、今度は一人でペラペラしゃべりまくり、同僚からも嫌われている男・白崎を演っている。名古屋の上映を期待したい。

◆『リンキング・ラブ』金子修介監督
今年一番楽しめた作品。観た後、体が5キロほど軽くなって、年齢も10歳は若返った気分。金子修介監督作品では『ばかもの』が好きだったが、それにもう一つ、この映画が加わった。

《洋画 》順位なし
◆ 『マン・ダウン 戦士の約束』ディート・モンティエル監督/アメリカ
衝撃のラスト7分46秒とチラシに書いてあったが、全く驚く展開だった。改めて戦争がもたらす兵士の心身両面の深い傷、その家族の悲嘆を描き切っている。

◆ 『わたしは、ダニエル・ブレイク』ケン・ローチ監督/イギリス、フランス、ベルギー
パソコン苦手世代にとって身につまされる出だしで、右往左往する姿はイギリスだけに限ったことではない。

◆ 『サラエヴォの銃声』ダニス・タノビッチ監督/フランス、ボスニア・ヘルツェゴビナ
最高の群像映画だ。厳然たる歴史上の出来事を含め、「今」をも見つめている。

◆ 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』ケネス・ロナーガン監督・脚本/アメリカ
ケイシー・アフレックのかすれ声が大好きだ。この作品では「モゴモゴ」と口の中で言っているようなしゃべりが、リーの取り返しのつかない悲しみを表しているように思えて涙を堪えきれなかった。

◆ 『バッド・バディ!私とカレの暗殺デート』パコ・カベサス監督/アメリカ
これ、殺し屋が束になって出てくるが、案外デート向けの作品かもしれない。

◆ 『しあわせな人生の選択』セスク・ゲイ監督/スペイン、アルゼンチン  
覚悟した「死」が遠くに見えたり、反対にすぐそばにあったり、登場人物も観ている者もその振り幅に翻弄されているような気持ちになった。

◆ 『セブン・シスターズ』トミー・ウィルコラ監督/イギリス、アメリカ、フランス、ベルギー
面白い!妄想を掻き立てられる作品。ノオミ・ラパスが一卵性7つ子だから出演料は7倍か !?

◆ 『スイス・アーミー・マン』ダニエル・シュナイナート、ダニエル・クワン監督/スウェーデン、アメリカ
死体と一緒に力と知恵を合わせてサバイバルする様は優しさとユーモアにあふれていた。

◆ 『ドリーム』セオドア・メルフィ監督/アメリカ
高・知能集結、超・最新の技術集結の場所NASAで黒人に対しての差別がこんなにひどいものだったとは思わなかった。

◆ 『まともな男』ミヒャ・レヴィンスキー監督/スイス
さんざん(過ぎる)なトーマスのハラハラドキドキ付きのスキー旅行の顛末は……いかに。

《アジア映画》 順位なし
◆ 『ブラインド・マッサージ』ロウ・イエ監督/中国、フランス
ロウ・イエ監督作品の最高傑作。 ホアン・シュエンやチン・ハオとグオ・シャオドンの他は、実際の視覚障害者が店員役で出演している。映像の特異さ、登場人物たちの心の葛藤が深く描かれていた。

◆ 『十年』クォック・ジョン、ウォン・フェイパン、ジェヴォンズ・アウ、キウィ・チョウ、ン・ガーリョン監督/香港
第三章「方言」ジェヴォンズ・アウ監督が一番印象に残った。北京語が話せないタクシー運転手。家族でさえ北京語を話し広東語は否定される。北京語対応のカーナビからも疎外される中年男の悲哀が描かれていた。

◆ 『犯罪の女王』イ・ヨソプ/韓国
判事を目指す息子が住む考試院(受験用の下宿)で水道料120万ウォンになったのを知って、一人住まいでこんなにかかるはずがないと考試院に向かった美容院経営のミギョン。彼女はそこで大きな事件が潜んでいるのに気づく……是非是非のオススメ作品。

◆ 『ローサは密告された』ブリランテ・メンドーサ監督/フィリピン
ローサは家計の足しにと、少量の麻薬も取り扱っていたが、密告によって逮捕される。警察組織はどこの国でも腐敗した部分は少なからずあると思うが、ここに描かれているフィリピンは特別だ。

◆ 『バッカス・レディ』イ・ジェヨン監督/韓国
高齢者向け売春婦ソヨン(ユン・ヨジョン)はテクニシャンで老人たちに人気があった。「年老いた自分の人生」の後始末をしてほしい男たちの頼みに手を貸す。もちろん警察に捕まるが「どんな境遇でも受け入れる、どこに行っても幸せを見つける」のソヨンの表情は清々しい。

◆ 『裁き』チャタニヤ・タームハネー監督・脚本/インド  
下水労働者の死体がマンホールの中で発見され自殺と断定された。老歌手・カンブレ(ヴィーラ・サーティダール)の歌詞に「下水処理人は自殺しろ」というのがあって、そのせいで自殺したと逮捕される。インドの裁判の進み方、その仕組みだけではなく、裁判長、検察官、弁護士さんの私生活もバランスよく描かれていた。

◆『わたしたち』ユン・ガウン監督/韓国
学校で仲間外れにされている10歳の少女ソン(チェ・スイン)。これはどこの国においても起こり得る「子ども世界」の出来事だ。この映画のいじめはそんなに酷いものではない。きっとこの作品を親子で見てもらいたいと願った監督さんの配慮ではなかったかと感じた。

◆『ありふれた悪事』キム・ボンハン監督/韓国
地味な作りだがずっしり重みのある作品だった。「もし、あなたが同じ立場なら、信念を通すことができたか」と問いかけられているような気持ちになった。

◆ 『マントラ』ニコラス・カルコンゴール監督/インド
中年のカビルが経営する老舗の食品会社は倒産寸前だが、彼の家庭は既に崩壊状態。興味深いシリアスな映画だった。どこの国でも起こりうる家庭劇だが、インドの国の古来のやり方と、新しい波である欧米のやり方の違いがはっきりと出ていた。

◆『MASTER/マスター』チョ・ウィソク監督/韓国
人を魅了するカリスマ性で韓国で数万人会員を集めている「ウォンネットワーク」のチン会長(イ・ビョンホン)。彼の正体は極悪詐欺師。韓国を代表する最高の俳優イ・ビョンホン、カン・ドンウォン、キム・ウビンのイケメン組み合わせとミッキーの大好きなオ・ダルスさんも悪役だけど出ている。


《ドキュメンタリー》5作品
◆ 『太陽の下で―真実の北朝鮮―』ヴィタリー・マンスキー監督/チェコ、ロシア、ドイツ、ラトビア、北朝鮮
監督さんは検閲の前にフィルムを持ち出すという危険をおかしてドキュメンタリーを完成させた。

◆ 『0円キッチン』ダーヴィッド・グロス監督/オーストリア
ゴミ箱で作ったキッチンカーを取り付けて、廃棄されるものを料理して皆にその場で食べてもらって、どんなに勿体無いことをしているのか具体的に教えてくれた。

◆ 『ハロルドとリリアン 〜ハリウッド・ラブストーリー』ダニエル・レイム監督/アメリカ
映画製作の隠れた存在に驚くと共に、名画がこうして作られたという逸話も盛りたくさん出てくる。この内容で100分以内に編集した監督さんの手腕に感服した。

◆ 『ラモツォの亡命ノート』小川真利枝監督/日本
漠然と思っている「亡命者」とは違う。最後に5人一緒にすむところはラモツォが家政婦さんとして働いているすごいお金持ちの家。そこにどやどやっと4人の子も入り込んでいた。もちろん家事などは分担してやってはいるが「4人子連れ家政婦さん」だ。日本なら考えられない事なので非常に驚いた。

◆ 『日常対話』ホアン・フェイチェン監督/台湾/大阪(豊中)シニア映画祭にて
同居しているのに何十年も他人同士のような生活で「おはよう」の会話もない。 自分が母から愛されているのかわからない。母の沈黙には大きな秘密があると感じた監督は勇気をふるってカメラを向けた。なんでもない母娘のように見えていて実に意外なことが隠されていた。

《ホラー》5作品
◆『無垢の祈り』亀井亨監督  
学校でいじめられている10歳のフミ(福田美姫)は、家庭では義父に性虐待に近い暴力を受け、母親も暴力を振るわれている。飛び上がるくらいびっく りした作品だった。10歳の少女(撮影時は9歳とか)にトラウマになって残るのではという心配も十分考えられる。連続殺人犯 は、まだ息のあるうちに肉を削いで骨だけを取っていくのだ。それが便所でバッチリ、映像にしている……、闇の撮り方が震えるくらいい。

◆ 『スプリット』M.ナイト・シャマラン監督/アメリカ
前作の『ヴィジット』で「その手があったか !」と驚かせてくれた監督さん。2時間バッチリ楽しませて貰った。多重人格でも男の中にはたくさんいるので、その出る頻度を巡って「多重の頭 ?」が采配するという多重人格の人間関係がキモになっている。是非是非のお薦め作品。前作の『ヴィジット』も是非DVDで。

◆ 『ジェーン・ドウの解剖』アンドレ・ウーヴレダル監督/アメリカ
アメリカ・バージニア州の田舎町に住む経験豊かな検死官・トミー(ブライアン・コックス)と息子・オースティン(エミール・ハーシュ)は、遺体安置所と火葬場を経営していた。ホラー映画の祭典「シッチェス映画祭」(一度行って見たい)で 審査員特別賞を受賞したホラー。ピクッとも動かない(当たり前だけど)とっても美しい若い女性の死体ジェーン・ドウ(身元不明の呼称/ オルウェン・ケリー)。メチャクチャ美しい、いや、美しすぎる。 白い肌にはシミ、シワ、傷、タトゥーなど無しで、まるで生きているようだ。美しいままの死体から出てくる「不思議なこと」に打ちのめされた。

◆ 『バイバイマン』ステーシー・タイトル監督/アメリカ  
アメリカのウィスコンシン州。古い大きな家に引っ越して来た3人の大学生が、ふとしたきっかけで「その名前を知った者、口にした者」には必ず死をもたらすという「バイバイマン」を呼び起こしてしまう。口は災いの元だ。人の口から口へとどんどん広まっていくのを止めるには、自分がしゃべった相手を殺し、殺す前に誰にしゃべったか教えてくれたら命は奪わないといって言わせて殺す。そして次は聞いた人の家に行ってまた同じように言って殺す。殺す。殺す。女刑事役にキャリー=アン・モス、生き残った老女にフェイ・ダナウェイ。なかなかの掘り出し物ホラー。

◆『フィアー・インク』ヴィンセント・マーシェル監督/アメリカ
ホラー好きな人に人生最大の恐怖を提供する会社「フィアー・インク」に連絡した超ホラー好きな男・ジョー(ルーカス・ネフ)は恋人や友人も巻き込んで恐怖体験ゲームをするが……。
出だしから「うまい!」とミッキーは膝を乗り出すように観入った。中盤は結構仲間うちで恐怖体験に協力していて面白みは半減 と思いきや、それには伏せんがあって、後半に従って「やりすぎぃ〜」と叫びそうになった。そしてオチのオチもあって、久しぶりの恐怖体験をした。

《アニメ》 5作品
◆『SING/シング』ガース・ジェニングス監督/アメリカ
喉自慢の動物たちが繰り広げる歌って踊ってのヒットソングが60曲以上。観ていてついつい歌いだしたくなってしまう。そして元気になれること請け合う。

◆『レゴ(R)ニンジャゴー ザ・ムービー』チャーリー・ビーン監督/アメリカ
ブロックの「レゴ」を使ったアニメ映画。これで3作品目。ストーリーの流れ、レゴの使い方、動かし方で文句なし!! 昔の部品を使っているところもたくさんあってうんと楽しめた。

◆『ゴッホ〜最期の手紙〜』ドロタ・コビエラ、ヒュー・ウェルチマン監督/イギリス、ポーランド
これは必見。俳優さんたちにゴッホの最期の日々を演じさせて、それを125名の絵描きさんの手でゴッホの描き方で6万枚以上の油彩画となった。1秒に12枚の油絵を高精細写真となり、動きを与えている。技術的にも稀な作品だがサスペンス要素もあって圧倒された。

◆『我は神なり』ヨン・サンホ監督・脚本/韓国
ダム建設によって水没する片田舎の村に、乱暴者でいつもトラブルを起こすミンチョン(声:ヤン・イクチュン)がふらりと帰ってきた。ところが、ミンチョンの妻子や村人は新しく建った「教会」に通い、若い牧師ソン(声:オ・ジョンセ)を信じ崇めていた。ミンチョンはすぐにインチキ教団主の詐欺師ギョンソク(声:クォン・ヘヒョ)の陰謀と見抜いていた。今、注目の韓国若手監督さん。 是非前作の『豚の王』も公開してほしい。

◆『GODZILLA 怪獣惑星』静野孔文、瀬下寛之監督
巨大生物の怪獣たちの出現と、その怪獣をも倒すパワーを持つ「ゴジラ」を相手に戦ってきた人類は、次第に力を失い地球を脱出しようと計画する。 日本映画界が世界に誇るゴジラを劇場長編アニメ化。画面は斬新だが音楽は日本風の趣があった。この斬新と古風の混沌さがとても魅力的だった。
posted by ミッキー at 01:02| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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