値段も名古屋より2割ほど安い。買ったのはデコポン2個、干し柿1パック、漬物1袋で千円以内で買えて、おやつに昔ながらのお好み焼きを400円で食べた。
映画は500円で入れ替えなしだから交通費をかけても毎月一回は行って昔の日本映画を楽しんでいる。
さて、池内淳子主演の『けものみち』。これ、どこかで観た覚えがあるが池内扮する民子の変わりようがすごくて、2度目も観入ってしまった。
🎬『けものみち』 須川栄三監督/1965年/岐阜ロイヤル劇場
中風で寝たきりの夫を料亭の女中をして養っていた成沢民子(池内淳子)は、料亭の客で有名ホテル支配人小滝(池辺良)から「あなたほどの美人が、こんなところで……人生を変えてみないか」と言う口車に乗って、なんと自ら火災を起こして夫を焼き殺した。
その後、民子は小滝の世話で政界の黒幕・鬼頭洪太(小沢栄太郎)の邸を訪れ、夫と同じ中風で身体が不自由な老人の「あらゆる世話」をすることになった。
一方、焼死事件に不審を抱いた捜査一課の久恒刑事(小林桂樹)は、当日現場付近に民子らしい女がいた情報を得ていたが、次第に民子の美しさに惹かれていく。
冷静悪党の池辺良、だんだん民子に傾く小林桂樹の刑事、政界黒幕の小沢栄太郎の助平ぶりがこれでもかというほどモノクロスクリーンの中で映し出される。
人生を変えてみないかと言われて、夫を殺す展開の早さ、最後の決着のつけ方の酷さには「そんなに早く殺るか ? 」「そこまでやらなくても」と思わずにいられなかった。
🎬『J・エドガー』クリント・イーストウッド監督/アメリカ/137分/2011年/ミッドランドスクエアシネマ2
1924年にFBI初代長官に任命されたジョン・エドガー・フーバー(レオナルド・ディカプリオ)は、歴代8人の大統領に仕え、数々の戦争や大きな事件を半世紀にわたって捜査し、アメリカを裏で支配してきた。
老齢になった彼はこれまでの回顧録を書くためにタイプの得意なスミス捜査官に命じて、語り始める。しかし、フーバーには絶対に人に知られてはならない秘密があって……。
先日観た『ザ・シークレットマン』のFBI副長官フェルト(リーアム・ニーソン)がどのように描かれているか興味を覚えて観たが、1回も出てこなかった。がっくりしたが、フーバー長官のマザコンぶりや精神的に強く結びついていた男性クライド・トルソン(アーミー・ハマー)を副長官に任命したりで、副長官は一体何人いたのかと驚いた。でも大好きなアーミー・ハマーが再確認できて良かった。