🎬『操作された都市』パク・クァンヒョン監督/韓国/127分
若い青年クォン・ユ(チ・チャンウク)はネットゲームに明け暮れるフリーター。彼はテコンドーの元選手だったが国の代表から外れてからは便利屋みたいなことをアルバイトでやっていて、それ以外はゲームに没頭していた。
そんなある日、見慣れない携帯に電話がかかってきて、クォンが取ると若い女の声で、「その携帯を忘れてしまったので、お礼をするからホテルの一室まで届けてほしい」と言われ、ホテルの部屋まで携帯を届けたが、シャワー中で「ベッドにお金が置いてあるから」と言われたので顔も見ない状態で携帯を置いてお金を貰って出てきた。
だが翌朝、寝ていたクォンは警察に逮捕される。
監督さんは「トンマッコルへようこそ」の方。
痛快度、エンタメ度満点。荒っぽくて突っ込みどころもないではないが、それを上回るユニークな展開と勢いある作品だった。
もちろん、映像を観ている人は彼が無罪ということはわかっている。でも事件現場の証拠作りの映像を見ると「ここまでやられたらお手上げ、誰でも犯人にされてしまう」と恐ろしくもなった。
本当に信じてくれるのは母親とゲーム仲間たちだけ。
その仲間たちと協力して、ゲームスキル酷使のハッカー、アクション、カーチェイスでハラハラドキドキさせてくれて、刑務所で生き抜くシーンはゲームの世界とは正反対で現実感満載だった。