15歳の少女シャオミンさんは縫製工場で働くために故郷の雲南省から、仲間たちとバスと電車を乗り継いで出稼ぎ労働者が集まる浙江省湖州にある縫製工場に向かう。そこは彼女と同じように出稼ぎにやって来た人々が生活している。
仕事になじめず1週間で故郷へ帰ってしまう青年、仕事が遅くて首になった男、故郷に子どもを預けて働きに来ている若い夫婦など、小規模の「縫製工場」で働く労働者たちにカメラを向けている。
出てくる会話の半分以上にお金のことが入っている。豊かな暮らしと無縁な人たちの出稼稼業だが、それゆえに故郷の家族とのつながりは濃密だ。携帯のお金を気にしながら連絡をとっている。
そんな中で、ノルマが達成できないのろまな男、酒やギャンブルで辞めさせられた男はこれからいったいどうやって生きていくのかと胸が塞がる。
労働時間は朝の7時から夜中の12時までの17時間という驚く労働環境で「今日は11時に終わったから楽だった」などと言っていた。それについていけない者は、1週間でそそくさと荷物をまとめて郷里に帰る。
だから、工場周辺と寝床以外の撮影場所はなくて、その狭い空間でカメラを回し続ける。「足しことも引くこともしない」そのままを捉えていた。