2018年01月27日

今日、1月27日公開 『ミッドナイト・バス』『サファリ』

🎬『ミッドナイト・バス』竹下昌男監督/157分

新潟と東京を往復する深夜高速バスの運転手・高宮利一(原田泰造)は娘(葵わかな)と息子(七瀬公)がいるがそれぞれ独立している。元妻・美雪美雪(山本未來)とは16年前に離婚している。今の利一にとって、東京に来た時に小料理屋を営む恋人・志穂(小西真奈美)と会うことがささやかな楽しみだった。

そんなある日、利一が乗務する深夜バスに離婚した元妻の美雪が疲れ切って乗り込んでくる。一方、利一の住んでいる新潟の家に東京で働いていた息子が仕事を辞めて家に戻ってきた。


ミッキーがいつも利用する高速バスの運転手さんが主役。彼は深夜バス専門だが、東京〜山形の深夜バス、大阪〜福岡の深夜バスに乗っているから、よく見た光景がたくさんあった。

深夜、東京から新潟を行き来しながらいろんなことが起こるが、運転している横顔は観ている者も安心してバスに乗っている気分にさせてくれた。157分という長丁場だが、不器用で生真面目な中年男を描ききるには必要な時間だったと感じた。

🎬『サファリ』ウルリヒ・ザイドル監督/オーストリア

舞台はナミビアのハンティング・ロッジ。サハラ砂漠の以南のアフリカの24の国では野生動物の狩猟が許されている。

年間1万8千人以上のハンターがここアフリカの地に来てハンティングを楽しんでいる。年間217億円の収益があり、貴重な収入源となっている。

2015年。SNSに投稿された1枚の写真に非難が殺到する。そこには誇らして殺したばかりのライオンと一緒に写っていて、レジャーとして楽しんだ男の様子が写っていた。

ウルリヒ・ザイドル監督は、その実態を探ろうとナミビアに行き、狩りを楽しむオーストリア人とドイツ人のハンター、そしてハンティング・ロッジのオーナー、ガイドを務める現地の住民、皮を剥いで解体する職人の姿を捉えているドキュメンタリー。

この作品は、第29回東京国際映画祭などに出品された衝撃のドキュメンタリー。ウルリヒ・ザイドル監督は2001年『ドッグ・デイズ』でデビュー、2007年『インポート/エクスポート』『パラダイス』三部作。ほとんど太っちょな裸体が出てくる作品ばかりで東京国際の常連監督さんだ。

ここに来て「気色悪くて ⁉️ 目が離せない」ドキュメンタリーを作ったが、元々は1980年代からドキュメンタリー映像作家として活躍された方。

いゃ〜、よく映画の最後に「実際には動物には加害していません」と字幕で出るときがあるが、これは「実際に殺ってます」だ。

ひたすら冷徹にハンターの行動を見つめ続けていて、観ているこっちが緊張と寒気で逃げ出したくなった。日本にも鷹狩りとか昔から武士のたしなみで行われていたが、大動物のものはなかったと思う。だからどうして彼らはイキイキと楽しそうに殺っているのかピンとこなかった。

こんだけ映画を観ていて、このドキュメンタリーのキリンの解体シーンには驚いた。それもキリンはちゃんと撃ち殺せずにまだ息があった。それも嫌なシーンだった。

あ〜ぁ、こんなシーンがあったから、試写で観てからすぐに書けなかったが今日公開なのでアップした次第だ。





posted by ミッキー at 09:42| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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