アラスカの小さな町。夫の浮気に悩んでいた妻リラは、殺し屋に夫の殺害を頼むが、殺し屋は夫だけではなく、一緒に飲んでいた2人の男も巻き添えにしてしまう。3人も殺してしまったのだ。
静かな町に起こった殺人事件で町中は大騒ぎ。殺されたうちの1人の未亡人(イモージェン・プーツ)は愛人サム(ジョン・バーンサル)と出来ていたが、サムはモーテル「スウィート・バージニア」の経営者で、そのモーテルには殺し屋(クリストファー・アボット)が泊まっていた。殺し屋はリラからお金をもらうまでここで待つことにした。
リラは夫は財産や現金がたくさんあって、それで殺し屋に払う腹づもりだったが、財産は借金の方が多く、現金も高級ひつぎの代金も払えなくて、家も抵当に入っている始末……。
小さな町で3人も殺されて、そこから波及するいろんな出来事が起こってくるが、早く事が進むわけではない。とろんと間のびした雰囲気が漂っていて、ピカイチではないが、これは「未体験」だった。
殺し屋も半分くらい前金でもらわないとこんな仕事やってられないのに……と思いながらもけっこうミッキー好みの作品だった。
🎬『Z Inc. ゼット・インク』ジョー・リンチ監督/アメリカ
感染したらストレスホルモンの濃度を高くなって、感情的になって凶暴になる「ID7ウイルス」が世界中で広がりを見せていた。
そんなある日、高層ビルにオフィスがある法律事務所勤務の中堅弁護士デレク(スティーブン・ユァン)は、同僚のミスを押し付けられて、即座に解雇されてしまう。
荷物を整理して帰ろうとすると、ID7 ウィルスが社内で発生。国家の命令で完全封鎖された社内は凶暴化した感染者で大騒ぎ。感染したデレクは解雇への不満を爆発させてしまい、最上階にある社長室に向かうが……。
これ、当たり❗️だった。始めのシーンは新人弁護士の生き生きしたスティーブン・ユアンがエレベーターで緊張した面持ちで乗っているが、同じシーンを使って半年後、1年後、2年後と様子が変わっていくのを見せてくれる。
彼は上を目指して頑張っている様子が見て取れる。ストレスもうんと溜まっているだろうと心配しているところに大口顧客の失敗を押し付けられて首。ウィルスが発生しなくても鬱憤を晴らしたいに決まっている。
そこにいい按配にウィルス発生。瞬時にうつった人は目が赤くなるし、面と向かって日頃のウサを晴らして喧嘩があちこちで始まって……。
観終わってスッキリすること間違いなし❗️オチも許せる範囲だし、未体験ゾーンのドツボにハマること請け合える作品だった。