とある田舎町で初のアフリカ系判事の孫娘である赤ん坊が誘拐され、数日後に遺体となって発見された。犯人は近隣の11歳の少女ロニーとアリス。2人は少年院に送られる。
7年後2人は出所するが、しばらくして3歳の黒人の幼女が、同じ田舎町の大きな家具店で行方不明になってしまう。
7年前の事件を担当した女性刑事(エリザベス・バンクス)が捜査に乗り出すが、ロニー(ダコタ・ファニング)は刑事がちょっと質問しようとバイト先に寄っただけなのに裏口から行方をくらましてしまう。
不思議に思った刑事は、もう一方のアリス(ダニエル・マクドナルド)にも会うが、素直に質問に答えてくれて「7年前の事件はロニーがぜんぶやって、自分は見ていて、注意しただけなのに7年も……」と言い募っていた。
2014年製作の映画。出演者が豪華なのに4年も経って未体験ゾーンに上映される。
細身で美しいロニーの家庭は貧乏で超・放任。反対におデブでのろまなアリスの母親(ダイアン・レイン)は教師で過干渉。家庭は中流だ。ロニーはアルバイトをして働いているがアリスは散歩ばかりしている。
2人の言い分が食い違うが「真実」は意外なものだった。見応えがあるとまでは言いがたいが、今になって公開の理由がわかるような「もやもや」感があった。
🎬『ジャッカルズ』ケヴィン・グルタート監督/アメリカ
パウエル一家は、カルト教団に入信した息子ジャスティン(ベン・サリヴァン)を取り返すため、カルト対策の専門家ジミー(スティーヴン・ドーフ)に協力を得て、息子をカルト教団から強制的に連れ出すことに成功した。
そのまま、山奥の山小屋で洗脳を解くためにジミーを中心にして家族一致で治療が始まるが、その晩に仮面をかぶったカルト集団「ジャッカルズ」に囲まれ攻撃される。
あまりにも洗脳をとくジミーのやり方が荒っぽいし愛のかけらもない。これでは洗脳できるわけがないと思っていたが、外には異様な集団が集まってきて、様子を見に行った父親が殺されてしまう。
人を殺されてまでがんばらずに、さっさと息子を差し出せばいいのに……なんて思っては映画にならないが、息子ジャスティンの婚約者はジャスティンとの赤ちゃんを抱っこしていて、この赤ちゃんだけはと思って観ていたが、後味の悪い終わり方でがっくり。