2017年12月22日

旧き佳きアメリカ映画″でホッコリ【後編】by ねんねこ

再び、こんばんラブりん!【後編】はこの映画から。

『パーティ』('68.ブレイク・エドワーズ監督作品)です。だんだんと年代を遡っていますよ。
もう何人(ナニジン=どこの国の人)にでもなれちゃう不思議な名優ピーター・セラーズ、この映画ではインド人役です。そして音楽はヘンリー・マンシーニ。そう、あの往年の傑作『ピンク・パンサー』シリーズの顔合わせなのですよ〜!
セラーズ演ずるインド人俳優バクシ氏が、誤って場違いな業界のパーティに招待されてしまい…。以前ご紹介した『ぼくの伯父さんの休暇』のユロ氏と同じく ゙悪気はない″のに、なにぶん文化と経験の違いと言いますか…案の定大騒動になります。まさにセラーズのワンマンショーを楽しむような映画ですが、このパーティ会場には実はもう一人 ゙困った人″がいたわけで…。

最後にご紹介したいのは、私ねんねこにとって宝物のような映画『あなただけ今晩は』('63.ビリー・ワイルダー監督作品)なのですが…
まず…ねんねこがまだ映画ファンではなかった、どうやら中学生くらいの頃(←さっき調べたら ゙1975年作品″だったから)、『あなただけ今晩は』という倉本聰さん原作・脚本(これもさっき知りました!)のテレビドラマがありました。確か土曜日の夜9時か10時くらいからの放送だったと思います。ちゃんと観ていた訳ではないので、なにぶん記憶が曖昧ですが…。
亡くなった奥さん(若尾文子さん)が、残された旦那さん(藤田まことさん)のことが心配で、天に召される四十九日までの間だけ(?)傍にいて見守ったりナンかしたり…でも旦那さんはそれを知らないし、姿も見えない…と、確かそんなような話のロマンチックコメディだったと思うんですが、なにぶん記憶が…???
ただ、テーマ音楽がとても素敵で、最終回にはその音楽をバックに、いよいよ奥さんが銀河鉄道みたいな汽車に乗って天に帰って行く…そこだけはよく覚えています。
やがて映画青年となったねんねこは、行きつけだった名画座のプログラムの中に「あのドラマと同じタイトルの映画!」を見つけ、この『あなただけ今晩は』に出逢います。
さて、同じワイルダー監督による不朽の名作『アパートの鍵貸します』('60)のマクレモコンビ(こうゆう百友コンビみたいな呼び方は別にされてません。たった今ねんねこが作りました)を再び主演に迎え、パリの裏通り=可愛いイルマ(シャーリー・マクレーン)らの仕事場 ゙娼婦街″に真面目な警官ネスター(ジャック・レモン)が赴任してくるところからとっても愉快な物語が始まります。もうストーリーについては書きません。とにかく観て、楽しんでください!
先に知ってた倉本氏作のテレビドラマですが、もちろん「それはまた別の話」。もう結構知られているハナシですが、この「それはまた別の話」という、テレビドラマ『王様のレストラン』の中で語り手の森本レオさんも使っていたこの言い回しは、この映画に出てくるバーテンダーさんの決めゼリフが元ネタです。ドラマの作者である三谷幸喜氏もビリー・ワイルダー監督の大ファンですからね。「That's another story」と言っているようですが、ねんねこの持ってるVHSの字幕では「余談だ」と訳されてました。でも劇場で観た時には「それは別の話だがね」といったような字幕だったはず。だから『王様のレストラン』にその言葉が出てきた時にも、すぐにわかって「ニヤリ」としたものです。DVDではどんな訳なのかな?
それからその『王様〜』最終回のラストシーン、作者の三谷氏自身が扮装して登場する謎の紳士、これもこの映画の ゙登場人物″が元。…なので、そんなところも楽しみながら是非観てください。
聞いたところによると、後にワイルダー監督はこの映画を「失敗作」と語ったそうですが、どうか監督そんなこと言わないでください。この映画との出逢いがあったから、ねんねこはこれほどの映画好きになれたんですよ!

それでは今回はこれにて失礼いたします。
少し早いけど「Merry X'mas!」
そして「来年も嬉しいこと、楽しいこと、いっぱいあるといいね!よいお年を!」
posted by ミッキー at 04:26| Comment(0) | 感想をいただきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: