ロンドンにある高級紳士服店を隠れみのにするスパイ組織「キングスマン」が、謎の組織「ゴールデン・サークル」によってつぶされてしまう。
残されたのは、スカウトされて一人前のスパイとなったエグジー(タロン・エガートン)と教官のメカ担当マーリン(マーク・ストロング)のみ。二人はアメリカの同盟組織「ステイツマン」の協力を得る。
彼らは、表向きはウィスキーの蒸溜所を経営していて、イギリスとは対照的なアメリカ流の強烈な気質の持ち主だった……。
2年前、コリン・ファースがスパイを演じてヒットした『キングスマン』の続編。
今回はハル・ベリーやチャニング・テイタムが新しく加わっているし、ジュリアン・ムーアがすっごい役で登場。彼女が仕掛ける1分ほど酷くて目を覆うシーンが「お楽しみ」だ。そんなシーンが嫌な方は「目をつむれば」いい。突然、そのシーンにならないから安心してほしい。
コリン・ファースとジュリアン・ムーアはトム・フォード監督『シングルマン』でも共演している。この時はコリン・ファースがゲイで結ばれなかったが、今作『キングスマン』では敵味方で戦う。でも楽しんで共演しているみたいだった。
とにかくイギリス的、アメリカ的(アメリカの古い時代も含めて)の対照的な面白さがキモになって楽しませてくれる。
☆DVD「キングスマン」を見てから、劇場で新作をご覧いただくと伏せんの面白さも加わって楽しさが倍増する。